国道279号一人旅(2)

| コメント(0) | トラックバック(0)

平成21年7月29日(水)曇    濃霧の中おにぎりを背負っての一人旅です。

歩き出して数分後に難所の木野部峠です。この区間は昭和34年(1959)10.3に新県道として開通し、昭和45年(1970)4.1に県道から国道279号に昇格し、平成8年度から急カーブ・急勾配の解消を目的とした二枚橋バイパス工事が実施されています。

坂を上りきると、二枚橋小学校児童が名付けたハーモニー橋(歌いたくなるような素敵な橋)です。ここからの風景がお気に入りで、出来たらテーブルと椅子があってコーヒーでも飲みたい気分です。 P1000147.JPG

風景の残像が残ったまま歩き出しだして数分後は北限の日本サルとの出会いです。体も温まり足を進めれば木野部集落、風間浦村の甲崎が一望できる北見台です。

P1000148.JPG

ここからは下り坂となります。海岸沿いの崖地を通称は赤岩と呼ばれていますが、正式には鍵掛と言います。さらに下って行けば途中に大間鉄道木野部トンネル跡地と記された標柱があります。さらに下った所に大沢があり、ここで木野部峠の終点です。

この木野部峠については、後日詳細に日記に書こうと思っています。

海に目を向ければ、平成16年11月29日に青森県が大畑川流域ふるさとの森と川と海保全地域として指定している沿岸で、磯舟8艘が箱メガネで海中をのぞき足で舟を操りタモでウニをすくい上げています。また、その光景を見守っている家族と石の上で羽根を休めている海鵜の姿に、しばし立ち止まり天候とは違う温かさに感じた。

さらに歩くと、木野部地区公民館、現在休校中の佐助川小学校そして左側に下北自然の家、右側に赤川台。この崖の下にひろがるちぢり浜を含めた海岸はNPO・近隣住民・青森県とで進めた整備事業が、日本産業デザイン賞(2007)を受賞しています。

P1000149.JPG

坂道を下れば小赤川。この上流には菅江真澄が記録に残す「不動の滝」と修験道の聖地「黒森山」があります。足を進めれば大赤川。この上流には源泉があり川は茶褐色でむつ市と風間浦村との行政境界です。

霧雨が降りはじめたので少し早足で甲集落を進めば、下風呂温泉郷の看板が視界に入った。ここで水分補給と小休憩するために、国道から左側の温泉地内にある「さが旅館」に立ち寄る。

              「海峡といで湯の本州北端のお宿」

P1000150.JPG

客間、宴会場、湯舟は下北自慢のヒバ材をふんだんに使い、地産地消にこだわった食材を津軽海峡の潮騒が味付けをし、イオウの香りと丁寧な気配りを心掛ける従業員の対応が、安心とくつろぎを感じさせ来て好かったと思える宿です。 TEL0175-36-2215 FAX0175-36-2511

気分は最高です。海を見ながら進みます。アワビの密漁防止のための監視棟、桑畑小学校跡地に建設された「桑畑温泉(湯ん湯ん)」を過ぎ桑畑台に到着です。村の花ハマナスを見ながら進めば、災害の常習地帯(崖地崩落で昭和58年5月の日本海中部地震以降もH13.11・H15.5・H17.4に頻繁に発生)に、現在は調査測量及び工事がなされているようだが地域の産業経済、観光、生活、何よりも命をつなぐ道路であることを優先した対応が望まれているのでは。思いながら歩いて今日の目的地「易国間」に到着です。

流した汗を拭きながら国道を左に進めば 手づくり木工館「わいどの木」でヒバの香りを楽しむ。

P1000157.JPG

希少なヒバ材の恵みを創造・挑戦・やさしさ等で日々情報発信し、遊び学びたくなる館でした。

有限会社 村口産業 TEL0175-35-2147 FAX0175-35-2191

AM5:20自宅~6:00北見台~6:35赤川台~7:15下風呂温泉郷~休憩7:50~8:50桑畑温泉~9:30易国間   *4時間 16.70キロメートル「25,722歩」

             次回は「易国間」から「大間フェリー埠頭」まで

 

 

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://fs21.jp/mt/mt-tb.cgi/82

コメントする