2011年2月アーカイブ

風よし・・・・・

| コメント(0) | トラックバック(0)

太陽系の中では他に例をみない水の惑星を地球と呼んでいるが、暮らす周辺が岩や土でつくられ陸地続きだから名付けられたのだろうか。名付ける以前に地球の表面の70%が水でおわれていることを知っていたら恐らく地球と呼ばず「海球」と名付けたかも。

この惑星の北半球に位置する津軽海峡を流れる驚異の海水が、重苦しい色から少しづつ変化の兆しを見せはじめ沿岸沿いで暮らす人々の心を和らげ海岸へと誘い出す。

        P1010843_500.jpg

平成8年より二枚橋小学校児童が環境学習の一環として鮭の稚魚放流を地域内にある河川で実施してきたが、平成19年からはサケ・マス孵化場の近くにある葉色沢(大畑川へ)に場所を変更して活動を継続している。

定置網における鮭の水揚量・水揚金額は放流にもかかわらず減少傾向にあるのは、自然環境・生活環境の変化も起因の一つでは、また海水に含まれる鉄分の不足から漁場環境が壊れ調査・研究が進められているようだが、根源は栄養分を生み運び出す山の再生・管理が緊急課題。

        P1010847_500.jpg

箱メガネから何が見えているのだろうか。カジカ・タコ・・・・・・・・・・・・・・・

        P1010845_500.jpg

まさに、風よし・香りよし・空気よし・視界よし・彩よしの・・・・・・・・・一日。

 

 

 

一日の始まり

| コメント(0) | トラックバック(0)

立春後の二枚橋は汗を流すほどの降雪はなく薄化粧で終わっているが、朝夕は依然として厳しい寒さが続いています。この乾き澄み切った空気を浴びながら静まり返った道・山・海岸を、それぞれの足音だけを聞いて歩けば、沈む月・ノウサギの足跡などを見ては立ち止まり、神秘の美しさや生活などを想像するのが楽しい。

        P1010838_500.jpg

        P1010826_500.jpg

ほど好く体が温まった頃には日々東へと位置を変えて昇る太陽が、言葉では言い表せない美しさを放つ時間帯にしばし釘付けとなります。ごく自然に手を合わせ自らへのパワー注入と家族や隣人の安心・安全を祈って一日の始まりです。(家族も窓越しに合掌)

        P1010833_500.jpg

        P1010841_500.jpg

時の流れで滅びゆくもの、細々と生き長らえたもの、再興したもの、新たに誕生したもの等など・・・・・・そして人の心も移ろい変わっていく。そう思えたら人生は前向きにしかも楽になるような気がする。

 

 

 

 

 

屋号

| コメント(0) | トラックバック(0)

江戸時代は農・工・商の家々は苗字を名乗ることは特別の家を除いて禁じられていたが、明治3年(1870)明治政府は平民に苗字許可令を出し、明治8年(1875)には「自今必苗字相唱可申」と再び太政官布告をだしている。しかし人々は姓を名乗る習慣に容易になじまなかったようである。たとえば寺の過去帳に姓が記されているのは明治16年以降(1883)頃からであるとか。各戸は姓を有し、姓を名乗るようになったのであるが、近隣社会内では依然として屋号で認知され、屋号で呼ばれるという状況が今日まで続いている社会もある。

屋号は、命名者の視点から見る時には共同命名屋号と自家命名屋号に分別することができ、「共同命名屋号」とは集落内の人々が誰言うとなく言い始めた呼び名が、やがて集落内の人々の共感を得て、その家の呼び名として定着した家名(いえな)である。その名は、やがて名付けられた家の人々がみずから名乗る名ともなる。命名された家の立場に立てば、これは呼ばれ名屋号であり農家・漁家の屋号にはこの呼ばれ名屋号が多い。その家が自ら名乗り出た屋号を「自家命名」といい、これらの多くは商家・工人の家が、その業を営むために掲げた名である。

屋号はことば屋号と記号屋号に分別できる。記号屋号は「家印いえしるし」をそのまま読んで屋号としたもので「家印」は物の所有を示す記号で、農家では鍬や鎌などの農具に漁家では漁具や漁箱などに刻印し、この家印をそのまま屋号とする社会も多い。(ことば屋号とは「ソラ」「カメヤ」の類)

磯舟を操っての沿岸漁業は父の代で終わり漁具へ刻印したものは残っていないが、豆類を入れた箱物には残っており我が家は記号屋号がそのまま家印となっているが、現在もこの屋号が通用している社会と衰退傾向にある社会また途絶えた社会があるようです。

  P1010812_500.jpg

社会人としてスタートした初期に、働く人間の心構えを教わった地域での短い時間の中で頻繁にこの屋号が飛び交い悪戦苦闘した思い出が未だ消えずに刻まれており、今、こうして向き合う不思議な縁を感じている。

 

 

「風」の手作り

| コメント(0) | トラックバック(0)

大量生産・大量消費・大量廃棄の時代に、それとは異なる「もの」に「らしさ」という愛情を込めた手作り商品の価値は、たとえ趣味から発した自己流であっても作り送り出せば、お客様が使いこなしてくれる過程の中で、価値が生み出されていくのでは。

和布へのこだわりは糸を引き・染め・織る職人達だけでなく、糸をつくりだす樹木や花などに自然環境が大きく関わっていることを考えれば、作り出す側の身心に刻まれた歴史より地球上で生かされている事実に感謝しなければいけないのでは。

「風」の手作りは一針一針にさり気無い「らしさ」と、彩りを放つ様々な風を受け入れる姿勢を崩すことなく歩むことで、和やかな「つながり」で結びつくことを願っています。

        P1010814_500.jpg

        P1010815_500.jpg

古着を解いて黒糸だけの布を少しづつ接いで見ました。色使いが黒っぽく暗い感じがするので、赤糸の着物を少し使い華やかなバックに作り上げました。前側のフタ布には和のビーズを。

和柄 横長バック(サイズ 縦24cm・横39cm・底10cm)(商品価格 送料込み5,500円)

        P1010816_500.jpg

        P1010817_500.jpg

        P1010820_500.jpg

布と針と糸の祭典2011(東京国際キルトフェスティバル)が去る1月21日から1月29日まで東京ドームで開催され、各方面から展示された作品の一つ一つに釘付けでした。また特設ステージでは多彩なゲストがキルトとの思い出や手作りすることの素晴らしさを語るイベントもあり、楽しくワクワクの一日を過ごすことが出来ました。

           P1010729_500.jpg

           P1010765_500.jpg

 

 

 

 

 

環境変化

| コメント(0) | トラックバック(0)

気の遠くなる地球の歴史のなかで多様な進化を遂げ、その姿の美しさ・逞しさ・鳴き声で語りかけ私達の心をゆさぶり魅了と感動を与え続けてきた野性動物を、人間環境の中に利用のための素材として狩猟や開発・汚染・地球温暖化などによって、ねぐらを追われ絶滅の危機に立っている野性動物が数多くいるのは、地球上で常に支配者のごとく生存と欲望のために振舞ってきた人間そのものである

野生動物との共生・共存・管理・保護は人間の側に立ち耳ざわりのいい言葉として多様されているが、地球の主役である動物を中心に据えた自然の側から見た議論が少ないのが気になる。

今まで聞こえた足音が不意に聞こえなくなり、足跡・食の形跡も見えず、羽ばたく音が空から消え、およぎまわる水の音が水中から聞こえなくなったら・・・・・・・・・・・。

        P1010772_500.jpg

毎年11月末に根室海峡付近から南下し函館・むつ・青森・仙台湾などの越冬地に入る「コクガン」の飛来が、今年は一ヶ月以上遅れてようやく1月13日に二枚橋海岸で再会できた。(前回は09,12,1から10,5,26まで)

        P1010775_500.jpg

昨年の猛暑による海水温度の上昇、潮流、風などに加えこの寒波。忍び寄る環境変化が世界的に頻繁に多発している現状で、十分な食で体力を蓄え桜前線がこの地を通り過ぎる頃に無事ねぐらに辿り着くことができるだろうか。自然界の環境変化は鳥類もバロメーターの一つ。

        P1010788_500.jpg

 

 

 

 

 

 

 

春の気配

| コメント(0) | トラックバック(0)

4日は暦の上で春の気配が訪れる「立春」。 3日の節分前日から3月中旬から下旬並みの春を思わせる好天が続き、雪かきも一休みです。

          P1010793_500.jpg

春の気配は寒さ・雪との暮らしだけでなく、昇る朝日の位置が東よりに日々移動し色濃く輝きを増し、黄金色の道が津軽海峡に浮かぶ。この美しさが我がふるさと。

          P1010796_500.jpg

冷え込んだ早朝、眠気覚ましのコーヒー片手に津軽海峡を窓越しに眺めていたら、カモシカと海峡が重なり驚きが・・・・・・・・・・・。 春から秋にかけては海岸や護岸敷きを悠然と歩く姿は何度も見かけているが、手の届く目の前を通り抜ける姿は初めて。一瞬の間をおいてカメラを持ち外に飛び出しシャッターを押せば、野生動物特有の眼光でこちらを見て何を語りかけているのか。

          P1010791_500.jpg

春の気配を感じながらも、これで終わらないのが北国の厳しさ。寒暖を何度も繰り返しながら卒業式の時期を向かえていく。もう少し前向きに辛抱していれば芽吹く春の到来。

          P1010786_500.jpg

津軽海峡には珍しく冬と春をつなげる虹の輪が。

          P1010797_500.jpg

 

 

 

 

 

 

雪・雪また雪

| コメント(0) | トラックバック(0)

心地よい海鳴りに眠気を誘われた翌朝ほど降雪量が多く、これに除雪車が寄せ残した雪が重なる。この雪かきが連日のように続き最近の挨拶は「疲れた・疲れた」の連発。雪・雪また雪の日々が続いた二枚橋は白一色の世界。

          P1010790_500.jpg

降り積もった雪は隣家との間に暗く危ない回廊をつくり人を寄せ付けないし、屋根が雪の重さに耐えられるか心配するが雪解けまで待つしかない。

          P1010770_500.jpg

雪が泣き走りながら舞い上がる地吹雪を体感しながら、自然の厳しさの裏側に潜む想いを。

          P1010789_500.jpg 

               P1010776_500.jpg

山陰、北陸、北海道で屋根からの落雪事故や、雪下ろし中の転落事故などが多発して尊い人命が失われている今年の冬は、昨年の猛暑に引き続き地球環境への強い警告を発信しているようだ。

          P1010782_500.jpg

               P1010787_500.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近のコメント

2013年9月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30