2010年12月アーカイブ

ふるさと

| コメント(0) | トラックバック(0)

津軽海峡・太平洋・日本海の三方に囲まれた縄文のふるさとは、自然や歴史・文化遺産・食材資源の豊富さと癒しの地であることを考えれば、静かなる賑わいと心地よい精神的充足感などでもっと輝き活気に満ち溢れてもいいのだが、現実は経済環境の悪化・少子高齢化・人口流失・環境異変などの影響で地域が衰退の一途を辿りつつある中で歯止めが係るのだろうか。

              P1010651_500.jpg

ふるさとを離れて都会で暮らす人も、生家で暮らす人も、この「ふるさと」という言葉に美しさ・やさしさ・哀愁・なつかしさなどを感じ、想い出したり気付いたりするのは柔らかい響きから来るのだろうか。生まれは・出身地は・郷里は・地元はと聞かれても心に響くことなく隙間風が吹き抜けるように無造作に答えてしまうのは自身だけだろうか。

兎追ひしかの山 小鮒釣りしかの川 夢は今もめぐりて 忘れがたきふるさと・・・・・・・・・・・・・・・・・

              P1010652_500.jpg

教育環境・雇用環境の影響で人材がふるさとに滞ることなく都会に流失していく状況下で、子が都会で生活基盤を確立し両親が人生の年輪を増やした頃、ふるさとから子の居住地への移転も視野に入れなければならない時期が来るかも。決断しての一ヶ月・三ヶ月は生活環境の便利さや目新しさを楽しみながら暮らせるだろうが、時の流れとともに季節感・風の香り・厳しい冬物語など身心に染み付いたふるさとの響きを乗り越えることが出来るだろうか。

              P1010653_500.jpg

ふるさとが危機的状況の時ほど時代が人をつくり、人が過去の価値観や風習に囚われない自由な発想を基盤に、独創的で大胆な行動をもって人が時代をつくることを今後期待したいものだ。

2010(平成22)年12月31日は低気圧の影響で強風で高波に加え、時折すざましい風に雪が乗り東から西に吹き抜けているが今年一年も様々な出来事があった。家族がそれぞれの道で多くの方々の御協力を得ながら、しかも自分らしく前を見据えての歩きができた一年でした。

出合を大切にしながら感謝する気持ちを忘れることなく2011(平成23)年も走りたいものだ。

              P1010650_500.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気楽に自然に飛びだせ

| コメント(0) | トラックバック(0)

自然環境や生態系に配慮しながら自然資源や文化歴史資源を五感で感じながらの体験を通して、人と自然のつながりを取り戻すことが求められる時代になってきた。

スーパーの食品売場に並ぶ山菜・野菜・魚貝類などが自然の恵みであるという実感と、これらに携わる生産者の直向な想いが薄れ日々の暮らしから見えなくなりつつある状況の中で、次世代の子ども達に何が起こるか分からない不思議な自然、遊ばせてくれる楽しい自然、四季を通しての恵みと彩りの自然への感謝をどのように伝えていくのか大人の役割なのではと思う。

だからと言って大人が自然についての面白さなど手をとってを教えようと思って与えた時間ほど、子どもにとっては退屈で面白くないものだ。(自身の経験からも) 自然・環境に対する知識が無くても山・川・海があったら一緒に歩いて見ればいいし、子どもは子どもなりの感性で自然に疑問をもち楽しく考える力を持ち合わせているのでは。

疑問に答えられなくてもいいのでは。  「気軽に自然に飛びだせ」ば吹雪ている雪山・白一色の海岸・凍りついた川も歩いて見る者にとっては心が温まる貴重な体験として生かされるのでは。

風と雪の防波堤になっている松に寄りかかるように色鮮やかなウメモドキが垂れ下がっている。

        P1010621_500.jpg

雪化粧のアーケードを吹き抜ける風を受けながら、雪のサクサク音を聞きながらの歩きは寒さを忘れ、出合と発見を秘めた幸せな時間である。

        P1010625_500.jpg

        P1010624_500.jpg

雪道から傾斜地に茂る雑木林の陰で見慣れているはずの赤と白の色合いに足が止まり、綿雪に腰を下ろしたままセンリョウの美しさと逞しさを堪能。

        P1010628_500.jpg

 

 

 

 

冬本番へ

| コメント(0) | トラックバック(0)

10月26日の初雪(昨年は11月2日)以降は、平年並みの気温が続きさほど寒さは厳しく無かったが、11月28日から29日にかけて冬型の気圧配置となり強い西風に運ばれたぼた雪で白一色の世界に様変わりですが、これで根雪になる訳ではなく寒さと温かさが交互に繰り返されながら冬本番へと突入していく。

        P1010613_500.jpg

寒さが厳しくなるほど津軽鉄道を走るストーブ列車(五所川原市から中泊町)からの雪化粧した津軽平野、そしてスルメの臭いなどが旅人の心や体を温め幸せな時を刻んでくれることだろうし、12月4日に開業する東北新幹線は寒さを吹き飛ばしながら低迷する経済の活性化・新たな人事・技術・文化交流等の起爆剤、地域振興への熱い想いを乗せて走り続けてほしいものだ。

        P1010614_500.jpg

除雪車が残した雪の山を二枚橋小学校児童が通学する時間帯までに片付けてから、自宅周辺を終えたのが午前8時30分。冬本番では毎日のように続く作業ですが健康のための運動だと思って雪と向き合わなければ乗り越えれない季節なので、高齢者には大変な負担であることは周知のとおりで雪の無い地域に住みたいと思う時もあるが、雪が人間にもたらす多くの恩恵も忘れられない。

これから先は暖冬傾向の予報が出ているようだが、この二枚橋に津軽海峡にどんな冬景色とメッセージを発信してくれるのか見守りたいものだ。

        P1010615_500.jpg

ゆりかごを思わせるアオイガイ(通称タコブネ)は、タコが自らの体から石灰質を分泌して作ったもので温帯地方で海流に乗って生活しているが、流れ流れの旅の末に二枚橋海岸に打ち寄せられている。

        P1010617_500.jpg

雪景色を見ながらの海岸ウオークが日課となる冬、熟したハマナスの実が落ちることなく雪帽子に被われている赤と白の光景に不思議な美しさを感じて足を止めた。

        P1010616_500.jpg

先日の雪が暖かさで消え、今日は東からの突風に雨がつきあい大荒れの一日になりそうです。今晩は雪に変わるのでは。

 

 

 

 

感謝

| コメント(0) | トラックバック(0)

猛暑・残暑・急な冷え込みなど天候不順の今年は、生活に及ぼす大きな悪影響が未だ続いている中でも時間だけは何事も無かったかのように過ぎ去りますが、言いようの無い寂しい隙間風が心を吹き抜け耐える日々の現実社会。

厳しい状況下で船出した自宅ショップ「風」も二年目の歳月が流れ去ろうとしていますが、意を決しての小さな小さな一歩が口コミという風に乗り、彩りと和みの香りを持ち合わせて舞い降りてくれていることに感謝です。

        P1010588_500.jpg

12月の営業予定はそれぞれ金・土・日曜日(12/3.4.5.10.11.12.17.18.19)の午前9時から午後5時迄です。  尚、12月20日以降から平成23年3月31日までは資料収集・研修・商品開発などに時間に充てるため休業致しますが、吹雪の津軽海峡を見ながらのお茶を用意しておりますので気軽に立ち寄って下されば幸いです。

        P1010608_500.jpg

表面(縦20cm×横35cm×底10cm 単価2,600円) 裏面は下の通り。

        P1010610_500.jpg

表面(縦35cm×横47cm×底8cm 単価3,000円)

        P1010611_500.jpg

北国の厳しさのなかでも行動範囲を狭めることなく、理屈を並べる前に動き回って活路を見出すことを心掛けたいものだ。色見岬の彼方から昇る朝日が力強く後押ししてくれている。

        P1010579_500.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近のコメント

2013年9月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30