津軽海峡冬景色

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上野発の夜行列車・・・・・さようならあなた 私は帰ります

   風の音が胸をゆする 泣けとばかりに  ああ津軽海峡冬景色 「津軽海峡冬景色」石川さゆり

四季折々の気象・自然条件等により変幻自在の顔と喜怒哀楽の心模様を映し出し、時には涙を誘いながら風が運んでくれる香り。また江戸時代から海峡に渦巻く潮流は(三潮の流れ)と言われて人々に恐れられ(潮おこり)とも表現されていたことを思えば人生航路そのものの津軽海峡です。

(三潮の流れ):<竜飛>は幅広く、もっとも急な潮。 <白神>幅はあまりないが北海道の白神岬から佐井まで流れる長い潮。 <中ノ潮>この二つの流れの中間を走る。「原始漫筆風土年表」

こんな津軽海峡と毎日のように顔を突き合わせていますが、厳冬の中で綿雪が降り止み一時の晴れ間が見せる美しさ。その一つが対岸の北海道「恵山岬」です。

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青森県は今年12月に東北新幹線が全線開業をすることで、交通の利便性等において格差が生じることを危惧している中で、観光を主産業とする地域はこの募る危機感を克服するため一体となって誘客の減少を食い止める知恵と工夫策を持ち寄り、受け入れ態勢の強化に取り組んでいるようだ。確かに「八戸」「七戸十和田」「新青森」と結ぶことで人・物・情報もより早く流れ伝達されるだろうが、果たして「陸」だけの効果で青森県は確実な経済発展等が可能なのだろうか。

日本・アジア・世界における青森県の位置を思えば、取り囲む「日本海」「「津軽海峡」「太平洋」の海道が果たす役割を忘れてはいけないのではと思う。特に経済成長が著しく元気なアジア(特に中国)とアメリカ・日本を結ぶラインが点から線へと変貌しつつある中で、津軽海峡の果たす役割は物流に加え人・文化等へ大きな影響を及ぼす存在になるのでは。

最近は、こんな思いと現実を見ているせいか津軽海峡を往来する貨物等の船舶が以前より多く目に入るのは一人思いなのだろうか。地球の丸さを感じながら。

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津軽海峡冬景色・・あれが竜飛岬・・北の外れと・・見知らぬ人が指を指す~♪歌詞が忘れられない一曲です♪

「恵山岬の明の美しさ」と「厳しい潮の流れ」の対照の景色に感動です。厳しい自然との暮らしの中でも津軽海峡の果たす役目とか物流・文化にまで深く掘り下げた主張をお持ちの杉山様の”熱き思い”がひしひしと伝わって参ります。
私も雪国で育っていますので上京したての頃には「東北のは、冬の間寒くてあまり口を開けて喋らないから、無口とか言われたりしたものでした。
現在、自分の置かれている環境には恵まれているかと思いますが・・常に望郷の念に駆られます・・・

いつも杉山様の二枚橋の景色を含め自然の美しい写真とブログが楽しみでいつも読ませて頂いております。素晴らしい人生を歩まれている事を尊敬致しております。{未だこれから}を模索中の自分に刺激を与えて貰っている日々です。

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