里の秋(5)風景

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秋の空に銀の穂を揺らす「ススキ」には何故か寂しさにも似た郷愁が漂っているような気がする。

かっては、どこの山にも手入れされた野原があり、秋になると一面にススキが見られ日本人の暮らしに密着した心の原風景があったものだが、高齢化・帰化植物等により姿・区域が消滅・縮小しているのが実に寂しいが、ここの地域にはまだ原風景が残っている。

ススキという名は、すくすくと立つ木(草)と言う意味だとか。育ってほしい若い人材。

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夏に白い花を咲かせた「ナナカマド」があざやかに紅葉し赤い実を生らせている。実は冬でも鳥類の食用となり、木は火力が強く火持ちが良いことから極上品の炭になる。

何よりも市街地に街路樹として植えられている姿より砂利道の端にひっそり立っている姿がいい。

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夜の時間が長くなったこの頃、上る位置を変えて顔を見せる「月」は雲の目隠しにあいながらも絵筆では色付けできない色彩を放ちながら津軽海峡を煌々と照らし、やがて金色の海道を造り上げていく。

平坦ではなさそうだが、この海道の向こうにはどんな街が、どんな出合いがあるのだろうか。沈まないスピードがあったら走って行って見たいと錯覚する程の時間を、寒さも忘れ輝く月の光を浴びていた。

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●森林を歩いてフィトンチッドを浴びての清々しい気分になる森林浴。

●程よい紫外線を浴びて健康になる日光浴。

*この二つは聞き慣れた言葉だが「月光浴」はどんな効果があるのだろうか。

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