春が待ち遠しい

| コメント(0) | トラックバック(0)

例年にない寒さと大雪により里山の低木は真白な帽子に服をまとい耐えながら春を待っています。

松林から雑木林を歩けば和菓子などの高級楊枝に、また枝葉を蒸類留して油をとり香料として化粧品などに使われた「クロモジ」が春を待っています。我が家では入浴剤として香りを楽しんでいます。

P1000637_500.jpg

斜面に目を移せば樹高が大きくなる木で葉の大きさもトチノキに並ぶ。この葉は芳香があり殺菌作用があるため、地域では山ぶどうの葉と同様にお盆の墓参りで先祖に食材をお供えするさえに使用されたり、比較的火に強いため朴葉焼きといった郷土料理の材料として利用される「ホオノキ」も春を待っています。風車を作って遊んだり、習字の筆として真似事をした記憶がある。

P1000639_500.jpg

春を待つ強さを感じながら里山を下れば、川や沢などの湿地に自生し成長も早く微生物の活動を抑制する作用を持つことから、健康や癒し安らぎを与えてくれる効果と群落している木陰は真夏でも涼しく緑の期間も長く里山の貴重な自然風景をつくっている「ハンノキ」も春を待っています。

P1000635_500.jpg

 

自然の中でゆったりとした気分で楽しんで歩けば、普段素通りしていたものにも目も心も奪われることが多く、雪山を歩いて流した汗も心地よく寒さも忘れ充実感が全身を包む。裏庭には「椿」も今かと春を待っています。

P1000641_500.jpg

春を待ち遠しく望んでいる木々から、厳冬のなかで自分らしさを誇示するかのように立ち向かう姿勢と強さと内に秘めた思いやりを感じてならない。

そんな自然の森を人間の心にも育てる必要がある現代社会に生きているのでは。

 

 

 

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://fs21.jp/mt/mt-tb.cgi/169

コメントする