べこもちは主に節句や小正月・彼岸などの時に作られていた、米粉と砂糖をベースとした素朴な味わいの餅と言うよりお菓子です。
べこもちの由来は白黒の色合いが牛に似ていることから牛の方言の「べこ」説や、「米粉(べいこ)」説などがある。べこもちは煮詰めた砂糖にモチコメやうるち米を練り上げ、木型に押して型をとった後に蒸したもので「かたこもち」とも呼ばれている。
木型を使う方式がどのように生まれたかは定かではないが、青森市浦町の元木商店(菓子用具店)が製作し焼印された木型が、青森県下北郡菓子工業組合大畑部会員であった(村上鉄蔵「大畑町新町」)氏が使用した木型の一部が、巡り巡って現在私の手元にある。
当二枚橋地域でも数十年前に、青森県農業改良普及員による生活改善の一環として行われた食生活の技術指導のなかで「べこもち」が取り上げられ、地域の土筆生活改善グループが普及に奔走した経緯がある。現在は地区公民館事業や婦人会の単独事業として取り上げられ「餅」を通した交流が継続されている。
色付けには抹茶・コーヒー・食紅などを使用。模様はたばね・渦巻き、椿、小菊、いか、松、パンダなどがあるが創造力や経験が不可欠とか。
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