春の磯

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磯の臭いが恋しくなって干潮時間を待てずに胴長靴に履き替えて糠森平坦磯に足を向けた。磯の入口付近には海岸に流れよる海藻を見つけては頭部だけを海中に沈める仕草が何とも言えない「コクガン」の姿にしばし足を止め、残り少ない津軽海峡での生活を終え旅立つ時が近づいていることを思いながら見入っていた。

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春の日差しを受け海水温も少し上昇した証として、岩礁地帯の小さな岩などを棲家にしている「イソカニ」の動きが活発になったようだ。甲幅が大きくて3センチメートル程で、甲羅の表面はつやがあり黄土色と紫色のまだら模様があり、鋏脚は左右が同じ大きさで特にオスの鋏脚は大きいようだ。このイソカニは内湾や環境汚染が進んでいる岩礁地帯では少ないと言われている。食性はワカメ・コンブ・小魚などを食している姿を見ることが多い。

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干潮時に沖合いの岩礁を見れば、冬から春にかけて30センチメートルくらいに成長する「マツモ」が生えています。近づいて見れば、そのほとんどが採取された後の根元だけが残っている。一般の人には馴染みが薄くなかなか口に入らないが、独特の歯触りとカロテンが海苔の10倍以上あると言われてていることもあり、珍味として高級料亭に直行とか。(マツモとは松の小枝を散らしたように広がっている姿から名付けられた。)

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潮風に吹かれ飛び込んでくる磯の臭いを体に染み込ませ、帰りは「わかおいコンブ」を拾いながら磯を後にします。(わかおいコンブは一年ものの昆布で柔らかく昆布巻き・おでん・炒め物として食す。)

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今晩の夕食には、鮮やかな緑になった「わかおいコンブ」と「マツモ」が食卓に。うまいの一言。

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