大雪と異常気象の影響で桜前線の遅れが心配されたが、はなまつりに照準を合わせたかのように見事なまでに咲いています。地域管内では毎年のようにお釈迦様の誕生日(4月8日に生まれたという伝承)から一ヶ月遅れの5月8日に、白く大きい象を引き「無病息災」「子供の成長」などを願い感謝しながら歩く行列を見るのが楽しみだったが今は無し。
又、この時期は新緑のまぶしさに心が踊り勇んで里山に出かけ、仲間毎に陣を構えご馳走を食べては里山を走り回ったものだが今は無し。
5月8日は花見・象・陣・ご馳走と楽しい思い出が数多くあり、そこに欠かせないのが「さくら」だった。
むつ管内にある出戸橋から大畑町湯坂下までの国道約8キロメートル区間に街路樹として植樹されたソメイヨシノが1,370本。昨年とは大違いの景観に観光客も車を止めての写真撮影、陽気に誘われて歩く地域の人はさくらトンネルの中で心地よい汗を流しています。
日本人は何故これ程までに「さくら」に想いを寄せるのだろうか。
ぱっと咲き、花吹雪をもってさっと散る姿が、はかない人生そのものを投影させているような気がしてならない。桜が入る歌を思い出せば「同期の桜」~団塊の世代そのものです。
遠い昔、陣を構えた付近には今も常緑樹に囲まれて「山桜」が咲いています。胸騒ぎが。
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