浜風に誘われて2

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一休み後は風化や高波によって岩が侵食されて出来た地形(波食棚)「ちぢり浜」の自然景観を堪能。ちぢり浜の名称は平安時代の末期に源頼義が悪い鬼と戦ったとき、鎧の返り血や刀の血のりを洗って川の水が真赤に染まり、川から海に流れて海岸を染め、「血の散った浜」から「血散り浜」が訛って「綴浜」となったと言われている。

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波食棚岩場の間から真水が湧いて海へ流れ出ている。

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岩の壁に二つ並んで穴が開いています。足跡のように見えるので地元の人々は弁慶と牛若丸の足跡と呼んでいる。

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石が窪みの中を波の力で動き、長い時間をかけて窪みをすり鉢状に侵食した穴(ポットホール)が、干潮になれば海水が残り小さなプールに、そこにはカニ・小魚・ヤドカリ・イソギンチャクなどが。金魚の形に見えるポットポールを「金魚フド」と呼んでいる。

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侵食された石と種類が違う大きな岩があり、地元の人々は弁慶が投げ残した石と呼んでいる(黒石)

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京都の庭園でも見ているような波がつくりあげた砂の美しさもある。

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「ちぢり浜」「黒森山」「不動の滝」などの豊かな自然に恵まれた環境の中で、子どもから大人までが体験を通して人との出あいと触れ合いを学ぶ機会を提供する「むつ市下北自然の家」がある。かって二枚橋スポーツ少年団やOB会にロードランナーズを引率し、この自然を最大限利用し和と記録向上のため過酷なまでのトレーニングに励んだ頃が懐かしく思い出された。

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地域内の自然が環境教育という枠を超え、多くの人に命を繋ぐ大切な財産として心に残るであろう。

反面、社会の急激な変化に対応できず2006年に廃校となった市立佐助川小学校。子どもの声が聞こえない姿は何とも寂しいもので、地域で暮らす人々は日々どんな想いでこの姿を見そして感じているのだろうか。

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近い将来、二枚橋にも同様の波が押し寄せるかも。行きの浜風とは異なる吹き上げと香りを感じながら、複雑な想いを胸に木野部峠を越える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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