わくわく歩き

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    P1010276_500.jpg時の流れの中で子どもたちを取り巻く環境は大きく変わってきたようだ。

日常生活の中で子ども達が時間の余裕があった頃は、兄弟も多く上下関係がはっきりした大家族で、しかも生活物資に事欠いても空き地や広場で自由奔放に走り回り日焼けした真っ黒い笑顔があり、また、陣取り・木登り・水泳ぎ・アケビ採り・雪合戦など季節毎に自然を相手に仲間・集団遊びの中で学び、失敗、時には喧嘩をしながら体や精神に社会性が育てられ、加えて年代を超えた交流の輪の中で様々な経験を積み重ねたものだ。(現在は労働・生活環境の変化によりテレビ・ビデオ・パソコンなどの室内遊びが主流、遊び場所の減少、交通事情の変化、運動の二極化、他人の子どもに無関心な大人など)

当地域内にある二枚橋小学校には現在11人の児童が通い「やさしく 元気で 学ぶ子」の教育目標を掲げ複式授業が行われている。

暑さが厳しくなった頃から夏休みに入り自宅学習、学校でプランタに植えた花への水やりや運動をして日々を過ごしているようですが、この暑さの中で目の前にある海岸におりて元気に遊ぶ姿が見えないのが非常に残念で寂しいものです。

遠足にでも行くか  と知り合いの子どもに声かけをしたら確かな反応があった。

「わくわく歩き」と名付けた体験学習が決定(保護者から許可)。前日の晩はどんな想いで布団に入り夢の中でも歩いたのだろうか。当日早朝の東方には漁り火が灯り、久しぶりの青空が広がり暑い一日になりそうだ。子ども達より自身の方が「わくわく」しているようです。

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午前8時に遠くからクマよけの鈴の音から楽しみ勇んで歩く姿と想いが伝わってきた。午前9時に力水を飲んで自宅ショップ「風」の前を見送られての出発です。

  (左)田村 凛生「小3」  (中)田村 康生「小1」  (右)長瀬 夢虎「小2」

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歩き出して、いつも通う通学路、二枚橋公民館を過ぎた頃から歌声が津軽海峡の風に乗って。

   「ありがとう」って伝えたくて  まぶしい朝に苦笑いしてさ あなたが窓を開ける

      舞い込んだ未来が  始まりを教えて  いま輝いているんだ・・・

元気がいい 更にパワーアップのため左右衛門沢の滝でエネルギーを注入。

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木野部峠の長い坂(長坂)を一気に上がったところで、二枚橋バイパスに架かる2号橋の先に二枚橋小学校の三角で緑の屋根を見つけ指差した。 さすがですね。

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歩けば二枚橋釣屋浜が一望できるハーモニー橋(二枚橋バイパス1号橋)、先輩たちが名付けたことを承知済み。できれば先ほど見た2号橋の名称をこの子たちに 願いたいものだ。

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飴玉をご馳走になりながら小休憩です。サルへの餌やり禁止の看板を読み、ピンクのネジリ草を観察、実る山ブドウを見て一粒口に入れて渋い顔、この道の海側の崖に地蔵に似た岩、旧大間鉄道のトンネル口、流れ落ちる滝があることを写真で見せ、カエデ(モミジ)の葉を数え、サンショウとクロモジの臭いを嗅ぎながら歩けば、黒森山と木野部海岸が一望できる北見台に到着です。3人から一同に腹へったの声。朝食は済ませてきてもこの食欲 元気そのもの。

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休憩で軽い食事中に歩いている姿を見たのか、車を止めた中年の夫婦が「頑張れよ」の声かけと飲物の差し入れ  ありがとう。元気を取り戻し目的地への下り坂を、相変わらず会話は途切れることなく続き、ようやく目的地の「赤岩」到着です。午前10時50分

予定より少し早く着いたので3人と相談。この先に自然の家・ここからバスで下風呂の足湯、即答です自然の家にある冒険の森を選択。

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民家のある海沿いの道を歩いて佐助川小学校。学校が廃校になったことを教えた時は一瞬寂しげな顔をしたものの、側にある鉄棒で逆上がりの練習 元気印そのもの。赤川台に到着です。

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今年の春に二枚橋小学校全員で訪れて体験学習が行われている。職員の温かいもてなしを受け建物内で昼食を。お母さんの手作り弁当の中身は野菜・肉・果物などの栄養バランスと色合いがよく、かぶりつく旺盛な食欲は歩き通した達成感からでしょう。午前11時50分

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ここから子ども達がもつ本来の姿を見た。冒険の森で野人のごとく楽しむ かっこいい たくましい。

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誰が教えたでもなく海岸では打ち寄せる波を腰で受けてのツブ採り、小出川では水しぶきを上げて走り、この水を砂に含ませて固めた砂ダンゴの投げあいが続く。

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      疲れをしらない この元気この行動 止めるでもなく ただ見守るだけ

これが見たくて 聞きたくての「わくわく歩き」 康生、夢虎、凛生 今日は本当によく歩いた。これからも学校、見る、聴く、臭いを嗅ぐ、食、触れる、そして考えることなどたくさん大切なことがあるが、お父さん、お母さん、お爺ちゃん、お婆ちゃん、友達そしてオモイッキリ汗を流しての遊びにスポーツを大切に毎日を過ごせるようにして下さい。

     また、機会があったら歩こうぜ。(すばらしき一日を過ごさせていただいて有難う。)

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無限の可能性が広がる子たちの将来を家族が学校が地域が見守り社会に送り出したいものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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