満1歳をむかえる頃から「歩く」ことが出来るようになる私達。この歩くことが現在の身体機能を正常に保ち、しかも快適に維持できるようにつくり上げてきたのでは。
豊かさと利便性の追求が歩くより自転車・自転車より車・階段よりエレベーターなど、誰もが自分の足を使わずに簡単に移動出来るようになった反面、生活の基本であった「歩く」ことが激減したことにより運動不足・ストレス・生活習慣病・交通事故の増加に伴い体に生命に悪影響を及ぼしているようだ。
歩くことの楽しみ方は様々でしょうが(目覚めの散歩・通勤・昼休み・ショッピング・名所巡り・街の再発見・自然観察・森林浴・トレッキングなど)無理をせず、気軽に目的に合わせた自分なりのライフスタイルを取り入れることが、より楽しく健康的な日々を過ごす鍵となるのではないでしょうか。
自身の場合は早朝の引き締まった空気の流れを感じながら、東の空が刻々と染まる時間帯を気持ちも足も待ち望んでいる。
里山の緑に囲まれて「ホッ」とする安心感と、木々の間を変幻自在の通り道に変えて走る風の「さわやかさ」を感じての歩き。そして四季折々の出合が楽しい。
時折、イヤと言うほど自然の驚異を見せ付けてくれる反面、包み込む懐の大きさを持ち合わせている津軽海峡。素足で砂を踏みしめながらの歩きには同じ道は無く、様々に曲がり、時には波で消され、温かいそして冷たい水を早足で駆け抜け目的地に辿り着く、人生の縮図を見ているようです。
自然の色と光と風と臭いと一体となりながら、目線と重心を一定にしながら苦しい時も前向きに歩きたいものだ。終わりの向こうに始まりの顔が見え隠れしている輝く夕日が美しい。
コメントする