なつかしの鉄道

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なつかしの鉄道大畑線は、大正11年(1992)公布の改正鉄道敷設法で下北から大間迄の予定線として上げられ、そのうち下北から大畑間が着工され昭和14年(1939)12月6日に延長18キロメートルが国鉄大畑線として開業した。その後は「本州最北端の路線」として営業されてきたが、昭和56年に国鉄の財政赤字により大畑線は特定地方交通線の指摘を受け廃止対象路線となった。その地域の足を昭和60年(1985)7月に下北交通が経営を引き継いだが、経営状態は芳しくなく平成13年(2001)3月31日をもって廃止となった。

本州最北端の駅「大畑駅」構内。

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この先に湯坂下、釣屋浜、木野部、下風呂、大間へと続く路線が、時代に翻弄され工事半ばで中止に追い込まれた。

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二枚橋から歩いて大畑駅に、大畑駅から親戚が住む正津川までの2,5kmは何か違う世界を走っているような感覚で車窓からの風景を眺めた記憶がある小学生時代。中学生時代は利用した記憶が無い。高校時代は朝一番の汽車に乗ったが混雑と行商のおばさん達の特有な生活臭いに座席が確保できた時の睡眠の記憶、しかし、この3年間の鉄道利用した時間帯は遅かったかも知れないが自分探しを始めた大切な期間であったことは忘れることができない。

本州最北端の駅が、現在は下北交通(バス路線)の大畑出張所として地域貢献している。

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鉄路を結んだ橋が見たくて大畑駅からの歩き。大畑小学校手前にあるコンクリート橋は高さが無いので大型貨物車の通行ができず支障をきたしている。

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上野地区の市道331号線に架かるコンクリート橋。

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大畑駅から2,5kmにある正津川駅(駅舎は取り壊し)。

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正津川に架かるコンクリート橋。

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正津川駅から2,3kmにある川代駅。

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川代駅を過ぎ、出戸川に架かる鉄骨橋。この橋は昭和43年(1968)5月16日午前9時48分に北海道襟裳岬東南東沖120kmを震源とする(M7.9)十勝沖地震で甚大な被害をうけ改築したものである。また、この橋には二枚橋坂と同様に私なりの特別な想いがある。それは通勤・出張などの行きの車窓から海が消え、帰りの車窓からは漁り火が見えることから、海を介して自身と故郷を繋いでいた橋でもあった。

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オオハンゴンソウの生育環境が拡大する陸奥関根駅(川代駅から2,6km)。付近の住民から何の調査ですかの声かけがあり、しばし様々な地域資源の恩恵や大切さについて意見交換。

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時代の波に飲み込まれての廃線路は荒れ放題。時の生活を支え人材を輩出した歴史・文化が無用の長物として置き去りにされゆく姿に何とも言えない寂しさを感じてならない。創意工夫して地域資源としての再生の道はないものか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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