流れる雲を背中で

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歩く走るコースの設定は四季折々の自然条件、体調、時間帯などにより決定しているが、今回は南から吹く心地よい秋風を真正面に受け、「流れる雲を背中で」見送るコースを考えずに足の向くままに進むことに。

二枚橋坂を上りバイパス用地の涌舘遺跡発掘現場、左側に大畑漁港、真正面に釜臥山に大尽山が見える湯坂を過ぎ、深山、高橋川集落、添木、小目名集落に着いた所で、澄み渡る青空を仰ぎ様々な形の雲の流れを確認し、足は薬研温泉郷方面でなく大畑川に架かる古い小目名橋を渡り小目名沢方面に。

この道の一部は東北自然歩道(渓流の男性美と新緑・紅葉を楽しみ自然のすばらしさを堪能できる道9,3km)として整備されたが、現状は湧水を汲みにくる程度の利用で薬研橋までの景観を楽しむどころか荒れ放題、新幹線開業が真近だというのに。

この暑さの中でも樹木の日傘は清涼感の効果は抜群です。砂防ダムから少し上流に絶壁の岩山がありこれを「冠岩」という。江戸時代の紀行家(菅江真澄1754~1820)が赤川不動の滝・赤川ちぢり浜と同様に景観の見事さを堪能し、岸辺の岩の上で弁当を食べ酒を飲み漢詩をつくりながら時を過ごした(寛政5年「1793、7,26」)場所である。

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イワナ・ヤマメが棲み鮭が遡上する小目名沢の水で体を潤し、しばし道端に腰を下ろし緑から紅葉に変身する空気を取り込み、雲が流れる方向に足が。

 

 

 

 

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