森の落葉広葉樹が総参加する紅葉は厳しく長い冬を生き延びるための儀式であり、また新たな出合いを誓いあう惜別の時でもある。
太陽の日差しが少し眩しく感じられる時に、晩秋の悲風に身を任せ季節の総仕上げでも表現しているかのように宙を舞う木の葉。
自然の素晴らしさは個々人が多様に持つ感性や生い立ち価値観などで左右され、何も名が知れ人が集中する場所だけでなくても自身で探し出し、自身の自然を見つけることの方がより楽しく前向きに歩けるのでは。
倒れる寸前の古木にキツツキが子育てをしたかと思われる巣穴が。何か羽毛らしき白いものが風に揺れているが、春から何度も歩いているが周囲の樹木の枝や葉で見られなかった。(子育てを想像するだけでワクワク) 付近にはカモシカの通り道、冬に備えて十分な食が得られたのか気掛かり。
春紅葉は比較的安定して美しいのに比べると、秋の紅葉は夏から秋にかけての気候の安定と時期が近づいた時の日中と夜間の温度差が大きくなければ鮮やかな紅葉を楽しむことは出来ない。案の定、今年は猛暑の影響でひときわ存在感を示し人の目を引き、留める「赤」が少ない。森が健康を害したようだ。
紅葉は当たり年とはずれ年の差が大きいので、歩いて探し出し落ち着いて小さな紅葉を毎年のように楽しみたいものだ。
日を重ねる毎に冷え込んでゆく大気に日中もストーブの火がゆれ、手袋・襟巻き。・セーター・コートなどで身を包む季節が到来です。
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