地域防災(下二枚橋地区)

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地震が起こった直後に即時対応しなければならないこととして①人命救助・救出②自治体職員の参集③二次災害対策④災害医療⑤被災情報の情報・解析・共有・発信が挙げられ、その後の緊急対応としては⑥避難場所の開設⑦道路交通の確保⑧情報ネットワークの確保⑨救護に必要な人員・救援物資・必要な情報・財源の立ち上げ⑩救急医療で、これらは発災後100時間以内に行うべき対応項目であるとされている。

更に現状の地域社会は災害発生に対して経験や体験がない、あるいはあっても、その間に社会が大きく様変わりしていて、そのままでは役に立たないことが起こる。まさに今回の東日本大震災は経験値をはるかに超える規模で牙をむき、市や町・村々を飲み込んでしまった。この状況下で上記の①~⑩に着手しようにも一朝一夕になし得ない現実が横たわっていた。

沿岸沿いで暮らす私達は今後どんな行動・意識を持てばいいのだろうか。来るべき時に備えて「他人事にしないで」高齢者・障害者等への支援面、そして防災体制を早急に見直す必要性がある。

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下二枚橋地区も含め高波対策の護岸施設の高さは砂地から2,8mから3,0m程度で、三陸沿岸に押し寄せた津波の二分の一以下でも丸飲みにされるだろう。高台に避難するにも急坂なホノキ坂は安全対策に欠け、冬期間は除雪区域から除外されている。どこに避難すればいいのか。

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下二枚橋の中間点付近は道幅が狭く車での移動に支障をきたす恐れがあるし、緊急避難のさえは急斜面にある歩道らしき道を登って高台を走る国道279号まで逃げるしかない。これが現状なのです。

高台に避難し避難場所(旧二枚橋小学校跡地)までの駆け込むためには、旧大間鉄道用地を利用した避難道の整備、駆け込んだ所で建屋のない避難場所など山積する防災課題に逃げることなく教訓を生かしながら取組むことが急務である。

 

 

 

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