昭和46年5月19日に「特有の産ではないが、日本著名の動物としてその保存を必要とするもの及びその棲息地」という天然記念物指定基準に基づいて指定されたコクガン。
今年は昨年より一ヶ月以上遅い1月12日に6羽が自宅前に広がる津軽海峡の海岸に姿を見せた。以降は干潮の日時が体内に埋め込まれているかのように定期的に飛来するようになり、延べ飛来数は1月「39羽」・2月「90羽」・3月「523羽」・4月「638羽」・5月「181羽」で、平成20年から前浜海岸で見る数としては過去最高である。叉、一度に確認できた数(4月6日・75羽)も最高である。
3月11日の東日本大震災による津波が押し寄せたさえ11羽のコクガンは、渦を巻きながら押し寄せる津波に立ち向かうがごとき必死に泳いでいたが、さすがに引き潮には勝てず飛び去ったが自然界に生きるものが改めて自然の驚異を感じたのかも(撮影出来なかった)
5月14日に2羽を確認した後は大潮「5・16~5・19」にも姿を見せなくなったが、一回り大きくしかも逞しくなって北極圏のツンドラに飛び去ったようだ。食する構えとヨチヨチ歩きの愛くるしい光景を振りまいて楽しませてくれたコクガンに家族で有難う。
地域の遺産として価値を明らかにし、自然と地域との繋がりを考える機会を増やすことに活用できないものか。
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