忘れられた桜ロード

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昭和34年10月3日に開通した木野部峠の新県道(現在は国道279号)は、挫折した大間鉄道に変わり下北北通り地域の経済・流通・文化・人材交流等に大きく貢献することになる。自身が小学生の頃の記憶を遡れば通称名は新道で仲間との合言葉は見たいそして歩きたいが口癖だったことを思い出す。時の流れの中で道路沿いにサクラが植栽され、付近一帯の山には山サクラが程よく点在し、まさに心身ともに癒された故郷の風景遺産があったが、平成8年度から(延長4,1km)始まった二枚橋バイパス工事により急カーブの一部は解消され物流や交通安全対策には効果があったものの、地域資源のサクラロードの風景が忘れ去られようとしている。

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むつ市川代からむつ市大畑町湯坂下までの8kmに1,370本のソメイヨシノが植栽された桜ロードは観光産業に大きく貢献している。

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二枚橋バイパスへの植栽は、検討も計画もされていないようだが机上の物差しではなく、暮らす人間の視点に立ち広く住民の意見を聞きながら、津軽海峡と赤岩に四季の彩りがデザインされた癒しの空間と生命力を感じさせる原風景を復活させてほしいものだ。

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木野部峠には未だ解消されていない急カーブがあり歩行にも神経を使い支障をきたしているし、東日本大震災の教訓を生かしたなら北通りの生命線を最優先した計画変更が必要なのでは。

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林業振興の目的で開設される林道網と二枚橋バイパスとの接続に関しても、地域の実情を踏まえた整備計画の再検討をし前進させてほしいものだ。

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地域内の国道沿いには一ヶ月遅れの端午の節句に咲くサクラもあるが、維持管理されずに泣き叫んでいる場所もありボランティアを待ち望んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

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