林から森

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適度の気温と湿度が得られず今年のキノコは不作ではあったが、森林に漂う彩りの空気を楽しもうと足を運べば十分過ぎるほどの恩恵を心に取り込むことが出来た。

アカマツには30cmを越える大きさの蜂の巣、マツに似た香りがする黒紫色に熟したマツブサ、陽の光で輝きを増すムラサキシキブ等など、喉の渇きを潤すために沢沿いを歩けば採取時期が遅れすぎたが特大のシイタケ・・・・・・。

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歩くことへの苦痛もなく林から森に入れば、季節の進行が確実に進んでいる影響なのか漂う空気も風景も一変するが、風の感触が心地よく何か得をしたような気分になるのが不思議でならない。雑木林の中にモミジの幼木が幼木なりに色付き、何かを語りかけている光景に足を止め厳しさに耐えながら成長していく時間を想像してみる楽しさ。

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高温傾向だった影響なのか水量がいつもより少なめだった下狄川の滝。

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森林を歩くたびに植物プランクトンが少ない海域での磯焼けが気になる。当二枚橋地域ではその現象は見当たらないが、供給源の森から流れる枯れ葉などからの栄養分の中で鉄分不足が要因なのでは言われているが、緑が水色を通して海での命が生まれ育っていることを想えば他人事ではない。今、私達ができることは何かを考え、どんな小さな事でも実践していく前向きな環境づくりをしないと。

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