北国の厳しさ

| コメント(0) | トラックバック(0)

定期健診を受け終わり1月26日に東京駅から夜行の高速バス(えんぶり号)に乗り早朝の7時過ぎには野辺地駅に到着。途中、ローソンで軽い朝食を済ませ一路自宅へ向かった矢先のこと、陸奥湾から太平洋側に抜ける暴風雪で先が見えず一時停車避難したが、そこには視界不良が原因と思われる事故車に出くわし緊張感がさらに倍加。状況をみて連なる車両の後方を離れないように走行したことで、通常1時間30分での道程を3時間かけて自宅に到着。自宅は降り積もった雪で車の置き場所がなく国道にはみ出し駐車です。さっそく着替えての除雪作業が暗くなるまで延々と続き腰がパンパンでしたが、不在中に玄関先の雪かきをしてくれた親戚のおばあちゃんに感謝です。翌日(28日)は寒さが一時やわらいだ影響で屋根から不気味悪い音を発しながら滑り落ちた重い雪の片付け、目がへこむ程の体力消耗ですが・・・・雪との付き合いは後一ヶ月の辛抱で誰もが耐えています。

この冬(2月1日から2日かけて)一番の強い寒気に覆われ(低気圧に向かって東寄りの暖かい空気が地上付近に流れ込んで大気の状態が不安定に)、津軽海峡沿岸は寒さと言うより雪の仮面と矢を持ち合わせたかのような風が吹き荒れた。頬が痛い・・・・・・・。

  P1020418_500.jpg

  P1020419_500.jpg

この暴風雪により下北管内では7路線10区間の国道・県道が通行止めとなり数百台の車が立ち往生するなど被害が集中し、帰宅できなかった300人を越える人々が急遽設けられた小中学校や集会所などの避難所で眠れぬ一夜を過ごしたようだが、中には車中泊の方もいたとか子供・女性の方々は。

翌日(2日)は一転して晴れたものの、降り積もった雪に除雪車が残した雪が加わり家族総出で片付け作業に追われ、もう沢山・・・・疲れた・・・・怒り・・・・が合言葉。

この時期毎年のように雪かきを終えれば除雪車が作業を増やす悪循環の連続、委託された者はそれが仕事で生活は成り立つだろうが、ボランティア除雪にも限度があって高齢者や一人世帯の方々は体力も気力も限界を超えていると言うのに、青森県は平成24年4月から1年間、試験的に下北半島全域の国道及び県道の補修と除雪などの維持管理業務を一つの共同企業体(JV)にすべて委託するとか、業者の安定経営に役立つかも知れないが地域住民が度重なるボランティアで流した汗への配慮を置き忘れているのでは。机上論だけで地域住民の暮らしを守れるのか再考してほしいものだ。

  P1020420_500.jpg

  P1020421_500.jpg

  P1020422_500.jpg

長年に亘り、協力的に体力と気力を振り絞ってきた地域住民の切実なる声が届かない、何故。

 

 

 

 

 

 

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://fs21.jp/mt/mt-tb.cgi/351

コメントする