雪の多さに悲鳴をあげた季節から春本番へと時が流れています。地平線の彼方を朝焼け色に染まる時間帯から、津軽海峡を春の陽射しで照りつける水面がキラキラと輝く時間帯にも魅了される。
暖かさに誘われるように活動範囲を海から山へと変えての歩き、まずは木野部峠から日頃とは違う尻屋岬方面の海峡色を横目に山中へと。
カタクリが春風に向かって羽根を広げて空中散歩でも楽しみたいような光景を見ながらも春本番を感じ
平地に戻れば広葉樹の座り心地のよい場所に腰をかけ、芽吹く新芽を美味そうに食する日本猿。春が待ち遠しかったのは何も人間だけではなかったようだ。
緑に覆われる前の山林は、道がなくても方向先さえ決めれば幾通りもの道があるので一山二山と山越えし、今年2月に実施した雪山ウォークの林道へ。雪解け水が流れる中川目沢で耳を澄ませば水のハーモニーとウグイスの鳴き声が同時に、又、交互に風に乗って響く。
沢沿いにはアザミ(夕食の一品)にミズバショウの群生が春本番を。
広葉樹の中に点在する山桜の開花は少し時間が必要ですが、流れる汗の心地よさと、水分補給に背負ってきたホットコーヒーは十分過ぎるほど心を満たしてくれた。
少し呼吸を乱しながら3時間の山越えを半年ぶりに楽しんだが、歩く度に同じ方向を見ての休憩場所で、風の通り・陽のあたり・香り等など多彩な演出の中で自然の持つ器の大きさと、その中で生かされている自分を体感している。
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