津軽海峡の食1

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「健康」と問いかけられた時、即座に具体的な言葉にしにくく単に病気でない、虚弱でないというのみならず身体的・精神的そして社会的にも良好な状態を指すと定義されているが、この不透明な社会環境や多様な価値観・生活スタイルなどによって内容は多少異なるかと思う。

一般的に「食事」・「睡眠」・「休養」、これに現代社会特有のストレスなどの負の作用とのバランスが崩れないように、日々の生活習慣全体に気配りをすることを心掛けることが肝心なのでは。

健康志向の中で、食にまつわる諺が多くの人々の経験や知識の中から地域特有の諺が生まれていることもあり、諺を通じて「健康」・「食」・「生活」を今一度見つめ直してみては。例えば●甘いものにアリがつく(アリが甘いものに群をなして寄り集まって来るかのように、人は権利やうまい話を聞くと集まって来る。) ●米一粒は汗一粒(米を作る農民の苦労をしのぶ言葉) ●冷や酒と親の意見は後で効く(耕さずして、むさぼり食うこと)

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独特の容姿で、しかも貪欲な印象があるアンコウは一般の消費者には食受けしないようだが「東のアンコウ」・「西のフグ」と言われ味は絶品なのだが。寒中につるし切りで解体されたキモ・皮・ぬの(卵巣)・ヤナギ(身の肉・ほお肉)・トモ(尾ひれ)・エラ・胃の七部位を使用しての味は話題性があり、冬季観光としての起爆剤としての期待も大きい。

通常は深海にすむが産卵に向けて徐々に浅せに入るアンコウ(キアンコウ)を、隣村の風間浦村では地域振興策に取り入れ、この度、水産関係者・商工会・行政が「ゆかい村あんこうブランド化戦略会議」の会合で地域団体商標登録の申請を目指す方針を確認したようだ。

少人数ながらもスルメイカでのイカ様レース・製塩・漁火・釣り体験・フノリツアーなど津軽海峡の食資源を最大限活用しての地域振興策を捻り出す柔軟な発想による「眼力」は、キアンコウの持つ眼精疲労予防効果がいちやくを担っているのでは。

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イカの大畑町は近隣以上の水揚量と歴史があるのだが、何かにつけて前に進まないのは何故なのだろうか。先の意見交換会で「漁火を見ながらドンコ汁を食べたい」との素朴な意見があった。

学名、エゾイソアイナメ(ドンコ)は11月頃から3月頃にかけて水揚げされる。身は白身で水分が多くとても柔らかい身質でクセがなくキモが絶品である。ウロコを取ったら内臓も含めてブツ切りにして、味噌仕立てで人参・大根・ネギなどを入れて食す。ドンコ汁は冬の味覚としては最高。

平成25年2月24日にふるさとが大好き会が主催する「雪山ウォーク」で、冷えた体を温める津軽海峡の食として参加者に提供したいものだ。

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サケ漁が芳しくないと言われているなか、水産関係者が津軽海峡の食を利用して「お魚夕市」を企画運営するとのことなので盛況で有りますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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