道は人の移動、経済活動、文化交流等に欠かせない基本的な社会基盤であり、それぞれの時代の政治・社会・経済的要請と財政・技術的制約を受けながら発展を続けてきたが、地形が急峻のうえ地盤が脆弱のため車両の導入は明治以降となった。
道路整備は①徒歩・荷駄中心の幕末までの街道等の維持改良 ②明治の馬車交通のための街道改良 ③大正・昭和の前期の自動車交通のための改良 ④戦後の改良舗装 ⑤第1次~第2次バイパス等の整備 ⑥高規格幹線道路整備へとステップし、新たな時代のニーズには応えてきたが・・・
交通が難所で異文化の伝播する入口でもある「いにしえの道」に誘われて歴史の重みと営みを想いながら歩くことで、旅文化の一役となるのでは。
この「いにしえの道」の隣接には、今から2300年から3000年前の縄文時代晩期後半のものと思われる土器や石器、土偶などが多数発掘され、この度国の重要文化財指定になった「二枚橋2遺跡」、そして「二枚橋1遺跡」・「大畑道遺跡」・「家ノ上遺跡」が点在している当地域。悠久の歴史のなかで津軽海峡、佐藤ケ平・下狄川の自然と共生しながらどんな人々が、どんな生活を営んでいたのか想像するだけで身震いするが、地域の歴史や文化を正しく情報発信する機会到来なのではと思うが。発想と実行力が問われている。
青森県教育庁文化保護課(三内丸山遺跡保存活用推進室)では、五千年前の我が家を建ててみようと題して6月23日から10月13日までの間で、縄文の家づくり体験6回、縄文講座5回を開設している。なかでも当時と同じ道具を使い「土葺き」の住居を復元している。
「いにしえの道」・「遺跡」・「自然」を組み合わせた魅力的で効果を持続させる意見交換の場が。
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