北海道、北東北を中心とした縄文遺跡群の世界遺産登録を目指し(青森県①三内丸山遺跡②小牧野遺跡③是川石器時代遺跡④長七谷地貝塚⑤亀ヶ岡石器時代遺跡⑥田小屋野貝塚⑦二ツ森貝塚⑧大平山元1遺跡:北海道4箇所:岩手県1箇所:秋田県2箇所)、各構成資産リストごとに、その価値を含め歴史的環境と保存や復元・活用を地域の人々との関わりを持ちながら取組んでいる。
縄文文化は約1万2千年前頃(縄文時代草創期:伴う土器は未発見)温暖湿潤な気候の中で、自然と共に狩猟・採集・漁労社会の文化がそれぞれの地域で特徴をもち発達・成熟し、長きにわたり営まれてきた。
大畑管内にも数多く点在している中で当二枚橋地域内には、沿岸沿いの背後にある高台に「①二枚橋(1)遺跡:約9000年前の縄文時代早期・押型文土器や貝殻文土器」「②家ノ上遺跡:約4000年前の縄文時代後期・十腰内Ⅰ式土器」他に大畑道遺跡が発見されています。
しかし、残念ながらその全ては発掘調査後に埋め戻しされ活用されることなく眠りについているが、大古の縄文に思いを馳せ当時を想像してみることで価値をさらに高め、地域づくり・人材育成・経済観光産業等々の推進への気運を盛り上げることができたのでは、その役割を担うものは・・・・。
先般、二枚橋バイパス工事現場から発掘「二枚橋遺跡(1)」された遺物の展示会に足を運んでみた。二枚橋遺跡(1)は2010年から発掘調査を行い、これまで縄文時代後期初頭頃「約4000年前」のムラ跡が見つかっています。●2015年度の調査では下北半島で最古級となる縄文時代早期前葉の特徴である押型文土器約9000~10000年前や石器・緑色の石で作られた管玉「アクセサリー」が多数出土していました。
現在、下北管内で進めている下北半島ジオパーク構想と縄文生活文化を組み合わせることで「下北びと」の生活文化・心情にさらに輝きが増すのではないだろうか。
縄文びとも暮らすことができた山・川・海・里が変わりつつあるが、それぞれの地域に住む私達が次世代に引き継ぐ努力を惜しんではならないのでは。そのためには自立することでは。
秋風が吹き始めたころ、縄文時代の人々は何を感じながら生活していたのだろうか、高台から津軽海峡と里をながめ、大古を想像する「縄文カフェ店」でもあれば。
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