2011年12月アーカイブ

人が人であるために

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共同通信の編集関係部長と支社局長、全国の加盟新聞社の編集、論説の責任者、民放契約社の報道責任者が投票した2011国内10大ニュースで3月11日午後2時46分、宮城県沖約130キロを震源とした地震発生がトップに。震度7、マグニチュード9,0と日本の観測史上最大規模で、死者、行方不明者は大津波で襲われ約2万人を数えた。更に東京電力福島第1原発では全電源が失われてメルトダウン(炉心溶融)が起き、水素爆発で大量の放射能セシュウムが大気中に放出され、東日本の各地で検出されたことでの風評被害が日本国内に拡散された。

未だ避難生活、産業、雇用、廃棄物、地域復興等・・・・・・・の課題が、そして何より人間として命ある限り生き続けるための心が、ボランティア活動等で上向いてはいるものの前向きになっていない事の大きさを感じている。今、私達に出来ることは、この教訓を風化させずに防災教育や防災対策と併せて個々の想いが絆という繋がりで生きる地域社会を作りあげなければ。

しかし、この状況下で原子力対応に関して日本のトップは収束宣言。青森県トップは安全性の是非については事業者任せ、期日ありきの対応と県民への情報開示不足、また、目先を変えれば消費税増税、食糧自給率とTPP(環太平洋連携協定)、社会保障(年金)、財政再建・・・・・・日本沈没か。

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こんな2011年のなかで、7月ドイツで行われたサッカーの女子ワールドカップで「なでしこジャパン」が流した汗と、信じて羽ばたこうとする想いと、取り巻く絆に後押しさせながら、諦めることなくひたすら戦ったあの魂には感動した。また、混迷する国政に対して、大阪維新の構造そのものから変えようとする行動力とスピード感に自前の言葉で見える情報発信、加えて若さという最大の武器を駆使しての行政運営に期待したいものだ。

これら再生・復興・変革への道、勝利の頂点への道・・・・・・・いずれのキーワードも人であり絆であることを考えさせられた一年であった。

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雪が舞う津軽海峡を眺めながら一年を振り返っているが、日はまた昇りそして沈み、掃除は心の掃除、家族が一同、夕食、年越しそば、除夜の鐘から初日の出。

人が人であるためには、人が人から、人が万物から支えられ生かされていることを想い、感謝とその気持ちを忘れることなく輝かしい2012年をスタートしたいものだ。

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冬本番の到来

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昨年、12月1日に飛来したコクガンが今年は12月11日と少し遅れて、その愛くるしい姿を見せた。

津軽海峡の厳しい息遣いの中でも、栄養と水分補給そして身だしなみを整えるため、地域の河口周辺で時を過ごすことで見る人に冬本番の到来を告げてくれる。

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風も無く静けさの真夜中に、しんしんと降る時の積雪量は多くて片付け作業の負担は増すものの、外気の寒さをこらえながら海峡の冬景色を取り込んでいるが、何故か心は温かいものだ。

これが故郷の心に刻まれた原風景です。

水が下り、雫が垂れれば自然界が織り成す特有の形となり、見る側の心模様に応じて美しさをも放ってくれる。

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故郷を連想するのに自然の美しさは欠かせないものだが、その裏側にある驚異は計り知れないものがある。現実に雪の重みの影響で弘前市の公園にある国内最大のシダレザクラなどが倒れ、再生見込みなく処分する方針とのこと。貴重な財産を失う市民の心境は・・・・・・。

それでも厳しさに耐え、我慢強く明日に向かう東北人たち・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

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ふるさとが大好き会5

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連日のように雪片付けに追われているが、北国に住む者にとっては当たり前のことなのだが、早朝から十分な水分補給と血糖値を上げてからの作業は、高齢者達には体力・精神的にも負担が増すばかりである。北国を雪を寒さを逆手にとった目に見えるものと、目には見えずとも心が通い合うものが何か一つあれば、人生を冬を楽しむ夢が膨らみ語りかけも前向きになるのでは。また、これらに類似した様々な課題解決が望まれる地域は何も当地域のみならず数多く存在していることを踏まえて、設立に踏みきった「ふるさとが大好き会」

           ふるさとが大好き会(会報1)

◎活動の趣旨:山・川・津軽海峡が運ぶ四季折々の彩りの中で育ってきた故郷が、少子高齢化や自        然・生活環境等の変化で日々の暮らしが様変わりしつつある現状の中で、職種の異なる若い世代の柔軟な発想と企画力を持ち込み、そこで流す汗が各世代間に交流の輪を広げることで絆の希薄化に  歯止めをかけ、繋がりのある地域づくりを目指す。

●設立年月日:平成23年8月1日 ●青森県地域づくり団体登録:平成23年8月5日

◎活動状況(平成23年9月から11月まで)

 ◇地域資源探訪(北通りの一部)

   ・甲崎・赤川の滝・赤川温泉・赤川台・ちぢり浜・八大龍王・旧大間鉄道・旧道・木野部峠

   ・釣屋浜遺跡・下狄川魚道・色見崎・糠森平坦磯・小目名沢冠岩・薬研ずい道・巨木おぐり

 ◇外来種オオハンゴンソウ駆除(薬研野営場付近)

 ◇釣屋浜海岸清掃

 ◇下狄川魚道周辺・釣屋浜海岸の清掃及びハマナスの管理保全(青森県・むつ市と覚書)

 ◇地域活性化に係る講演会の企画立案

 ◇地域課題への後方支援(共同墓地・地縁団体・各種要望事項)

◎今後の活動計画(平成24年1月から3月まで)

 ◇釣屋浜林道開設記念として雪山ウォーク(カンジキ・立木伐倒見学・べこ餅づくり見学・食事会)

 ◇二枚橋釣屋浜海岸ウォーク及び天然記念物観察会

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若い世代の者が勤務終了後に課題解決への糸口を相談し、日曜日を返上しての取り組みが9月末から続いていますが、「無」から「有」へと緩やかながら前向きに進行していることが、本会も地域も良い意味で可能性を感じられる手ごたえがあり、驕ることなく雑事や細部にも心を砕き輝かしい新春に向かって「人」を大切に走りたいものだ。

 

 

 

月光

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日没時間が早くなるほど寒さは厳しくなるが、夏の夜空とは違う高さや神秘的な星の輝きを身体を震わせながらも見たいと思うのは私だけでしょうか。この場所・この時間・この空気に風が活力の源。

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体内で月光が更に輝きを増す頃には深い眠りに。早朝の海岸散歩で沈む月を見送ることに。

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海岸散歩でのプレゼントは澄み切った空気に乗った潮の香りと、近頃はなかなか見かけることが少なくなったアオイガイ(通称タコブネ)が海流に乗り遅れて海岸に打ち寄せられている。

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先行きが不透明な現実社会の中で何をやめて何を続けるか、仕事・趣味・人間関係など・・・・。これらは世代・男女・取り巻く生活環境などにも大きく左右されがちです。長く続けてきたことが疲労や弱音を発したときには断ち切る勇気や覚悟も必要であるかと思うのだが。

しかし、続けてきた過程の中での経験や流した汗は自らが築きあげた大切な財産であり、新たな出発をするさえには必ずや生かされるであろうし、加えて日々の雑事・細部・現場にこそ「大事」が潜んでいることを軽視しないで、心や体を酷使し過ぎないような生活環境を整えなければ。

戦後の食糧難時代から豊かさを求め、ひたすら働き続けた家族が静かな眠りにつき西の方角に向かって合掌です。過去・現在・未来を考えながらの海岸散歩。

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温暖化の影響もあり雪は一日で融け、初冬の雨上がりでもこんな七色模様が見られます。

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ふるさとが大好き会4

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青森県知事が管理する河川及び国土交通省所管に係る海岸において、県・市町村及び県民の協働の下、地域住民・企業等の団体が行う愛護活動を支援することで、ボランティア活動の促進・愛護意識の高揚及び環境の整備と保全を図ることを目的とした「青森県ふるさとの水辺サポーター」制度を活用して、①国道279号(二枚橋)から下狄川魚道集水路までの395m ②中川目沢(砂鉄橋)付近海岸から釣屋浜旧大間鉄道トンネル入口付近までの500m。この2箇所について草刈リ・不法投棄の回収及びハマナスの保全活動をすることで青森県から認定証を受け覚書を締結した。

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生態系に配慮した地域要望に対して公費を投入して建設された魚道及びわくわく広場は、次世代に引き継ぐ大切な資源であると同時に地域活性化の起爆剤としても貴重な財産である。

この資源に地域住民の愛護精神等を吹き込むことで、新たな生命が芽生えることを期待しての企画が若者を中心に静かに動き出し、2012年の夏頃を楽しみにしていただきたい。

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釣屋浜海岸は3者での覚書締結以前の10月9日にボランティア活動で清掃済みではあるが、繰り返される流木対策については今後とも予算措置を含めた課題が残るが、沿岸漁業及び経済・文化交流等の航路に悪影響が出ないよう取組んでほしいものだ。

潮風に吹かれながらハマナスの群生を楽しんで見てはいかがでしょうか。また、2012年3月には二枚橋釣屋浜海岸を活用しての企画も進行中で是非楽しみにしていただきたい。

 

 

 

 

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