2012年5月アーカイブ

津軽海峡の辺地で

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海底の地形を知り尽くし、その時々の風や潮流を見極めたうえで自分だけの場所に磯舟を走らせ、口で箱メガネを噛みながらタモ竿を操りながら採る方法と、籠に餌となる海草を入れて誘い込む方法のウニ漁。採り終えた後は身を壊さないように割りむきスプーンで取り出す。そこには雇用と会話が生まれ生計が成り立っている。鮮度が命のウニ、今日は大漁であったのか・・・・・・・。

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ウニ漁の逞しさは何も男達だけではない。どこの磯場のどの石の周辺に入れば何を収穫できるかを長年の経験で知り尽くしている女性達もいる。専用のスーツを着、タモとヤリの付いた竿を持ちメガネを押さえながら、まるで海底の岩場が私道と化しているかのように自由自在に周辺を覗きながら採取し、場所によっては手を岩陰に差し込んで採る姿に、何とも言えない力強さを感じる。

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恐さも知り尽くしている海が大好きで、苦労もあるが潮風が心地良く吹き抜ける居場所を持ち合わせ懸命に生きている方々の後方で、今、私達に出来ることは何か。

笑顔が絶えなく、生きがいが生まれ、親子・友達感覚で冗談も飛び出す関係を津軽海峡の辺地でつくり上げたいものだ。

 

 

 

 

 

新緑から深緑

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山積みされた雪山の汚れが異様な空気を漂わせている中で、国道279号線沿いに植栽されたソメイヨシノが数年ぶりにその美しさで人々を和ませてくれた。

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さくら前線、花見、桜吹雪、さくらジュウタンへの移り変わりとは別に、和み・楽しみ・想いに浸る時と場所が津軽海峡から里山へと自然に向かう。毎年のことながら四季の彩りの中で新緑へのスタートラインに我先にと立並ぼうとする山林の光景が好きだ。

今年は雪の多さに悲鳴をあげたもの、既に芽吹いているもの、年中変わらぬ素顔をしているもの達・・・いずれも可能性を秘めて新緑から深緑そして紅葉への時の流れの中での生き様、何故か、その魅力に心が落ち着き流す汗が充実に変わり、風も背中を後押ししてくれる。

何十年かけて、ようやく自分の居場所を見つけたような気がする。

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津軽海峡の彼方から輝きを放つ朝日、最高の贅沢をかみ締めている。

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       花は色、そして香り   人は心、そして優しさ

危機管理

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クジラが海岸に打ち上げられることと、地震との因果関係は解明されていないようだが今なお頻繁に発生している状況下で、4月には夏日・真夏日が記録される異常気象。先般5月3日から4日にかけての低気圧の影響で地域沿岸には大量の流木等が打ち上げられた。

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その後、打ち上げられた流木等は満潮時の高波で再び行き場の無い漂流の旅に、同じ旅立ちでも砂の大量移動で屈折した下狄川が久方ぶりに本来の流れに、。

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警報が発令されないものの、最近の爆弾低気圧は落雷・大雨・強風・竜巻をも引き連れて自然の驚異を見せ付けてくれるが、行政・地域のいずれも見守りも見回りもない状況下で一日も早く、自主防災を含めた組織連携への対応が急務なのだが。机上で危機管理?

 

 

春本番へ

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雪の多さに悲鳴をあげた季節から春本番へと時が流れています。地平線の彼方を朝焼け色に染まる時間帯から、津軽海峡を春の陽射しで照りつける水面がキラキラと輝く時間帯にも魅了される。

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暖かさに誘われるように活動範囲を海から山へと変えての歩き、まずは木野部峠から日頃とは違う尻屋岬方面の海峡色を横目に山中へと。

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カタクリが春風に向かって羽根を広げて空中散歩でも楽しみたいような光景を見ながらも春本番を感じ

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平地に戻れば広葉樹の座り心地のよい場所に腰をかけ、芽吹く新芽を美味そうに食する日本猿。春が待ち遠しかったのは何も人間だけではなかったようだ。

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緑に覆われる前の山林は、道がなくても方向先さえ決めれば幾通りもの道があるので一山二山と山越えし、今年2月に実施した雪山ウォークの林道へ。雪解け水が流れる中川目沢で耳を澄ませば水のハーモニーとウグイスの鳴き声が同時に、又、交互に風に乗って響く。

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沢沿いにはアザミ(夕食の一品)にミズバショウの群生が春本番を。

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広葉樹の中に点在する山桜の開花は少し時間が必要ですが、流れる汗の心地よさと、水分補給に背負ってきたホットコーヒーは十分過ぎるほど心を満たしてくれた。

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少し呼吸を乱しながら3時間の山越えを半年ぶりに楽しんだが、歩く度に同じ方向を見ての休憩場所で、風の通り・陽のあたり・香り等など多彩な演出の中で自然の持つ器の大きさと、その中で生かされている自分を体感している。

 

 

 

 

 

 

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