国連など国際機関の予測では21世紀前半の早い時期に人類の半分は水不足に直面すると予測されており、すでに水資源の争奪戦が始まっているようです。その実態は世界人口の五分の一にあたる12~13億人が安全な飲料水を確保出来ない状態にあり、さらに26億人は上下水道などの衛生設備を持たないために感染症の危機にさらされ、地球温暖化と同様に地球規模で水不足と感染が深刻な状況をむかえている。
日本ではどうか。かっては「水と安全はタダの国」として自他共に認める状態であった前途にも、食料生産をするための農業用水、人の生存に欠かせない生活用水、技術発展に伴う工業用水などに不気味な危機が迫っているように思えてならない。
都会に出かければ水道水は全く飲めず、自動販売機やコンビニエンスストアで買うことが不思議でなくなってしまった状態(故郷の水道水は飲める)、この状態では適切かつ適量の水分補給をすることがでぎず体調不良に陥る場合もあり、また万物における命の根源をなす水は精神安定剤の役割を果たしているのでは、流れ落ちる水・広大な海原・風が運ぶ水の臭いなどを常に感じ見ていたいものだ。
水が呼び込む風に吹かれて多摩川の堤防を散策、少し寒かったが春の川風が気持ちいい。太平洋に流れる多摩川と遠い津軽海峡が繋がっていることを思い浮かべながら。
多摩川に注がれる三沢川沿いに足を進めてまもなく水をたたく音がした。故郷では見ることができない鯉の群れが泳ぎまわっている姿を見て、まもなく湧き水で有名な穴澤天神社前です。
多摩川、三沢川、穴澤天神社と続く散策は水を意識できる安らぎのコースでもあり、平成18年には健康回復と体力及び気力増進のため何度も訪れ、自信を取り戻し人への思いをかみ締めた忘れられない道です。あの時出迎えてくれた美しい「カワセミ」に感謝し是非またあいたいものだ。
同じ川でも行きと帰りでは違う光景を見せてくれることに、人の道を重ねながら子の待つアパートに。アパートのベランダにはビオラが咲き、窓越しからはコブシに白い花が咲き春の臭いを放出しながら彩りで季節を告げている。これも全て「水」の贈り物。
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