2010年10月アーカイブ

冬に備えて

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早朝の海からあがる蒸気雲や水道水が暖かく感じられるのも大気温度が冷え切っているからで、この状況に加え10月に降る久しぶりの雪、晩秋の彩りから確実に厳しいであろう冬に向けて季節は移り変わっています。

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昭和40年前半までは厳しい冬に備えて各家庭にとって暖房の薪は欠かせないものだった。薪の準備は切倒した雑木林を国有林から運び出し、秋口に動力付きの丸ノコを所有する業者にお願いして30cm位の長さに小切りする。その時にキーンと発する金属音で冬将軍の近さを感じたものだ。今はチェーンソーの操作を訓練すれば切倒しから小切りまで個人でも可能ですが、大木と向き合った場合は機械操作以上に切倒す方向を含めた周辺状況を判断する豊かな経験がなければ安全に作業することが出来ない。プロはさすがに違う。刃の入れ方・クサビの打ち方など高度な技術力を見せてもらった。そして何よりも自然と向き合う姿勢の中に感謝の気持ちを持って現場に入る心構えに感銘した。

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プロの技を見てからが私の仕事です。小切れされた材を道端まで一個ごと持ち運ぶ作業であったが、体力を使い果たすまでには至らなかった。普段の行動で体力が確実に上向いている確認作業でもあった。明日以降は小切りした薪を使い慣れたマサカリで小割りにし、さらに旧自宅まで運搬し軒下や地下倉庫に保管しながら乾燥させる。

この薪でタコ・フキなど等を煮炊きし暖房費の節約と同時に自然に生かされて暮らせることを感謝しながら、妻の手料理をいただく夕食(プロと)は時の流れを忘れるくらい深く濃い味であった。

 

 

 

 

 

 

体内酸素入替え

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朝の5時から1時間半の時間帯は日中より手作り商品づくりに集中でき、尚且つ能率が上がることから針仕事が日課となっている妻。少し遅れて机に向かいひたすら資料に目を通しペンを走らせる自分がいる。女・妻・母・家事・介護・地域との関わりなど等、こんな生活環境のなかでは定期的に体内酸素を総入れ替えし、違う視点で物事を考えたり見聞する時間が必要で国道279号線を南下。

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走ること2時間。今日の目的地は「農園カフェ日々木」。

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古民家をリフォームした建物で若い女性の方々が主力となって経営しているようで、何とも素敵なお店です。

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店では特別栽培「笑やかグループ」の農家さんと連携しており季節の旬の野菜を食べることが出来る。(特別栽培:農薬と化学肥料を使わないか、地域の栽培方法よりも5割以下に減らして生産した農産物をいい、青森県が認証しています。)

今日は少し奮発してステーキランチを、肉も野菜も美味しかった。又、店内の暖に薪ストーブが使用されていて揺れ動きながらの火柱に木の温もりを感じ、もてなし・食味・雰囲気も再度訪れたいと思わせるお店であった。

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自宅ショップ「風」の将来展望は、こだわりの和の姿勢を崩すことなく楽しい時間を過ごし、このお店のように質素ながらの彩りに包まれてお茶を飲める空間があれば。

 

 

 

 

 

 

 

 

恵みからの手作り商品

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汗を流しながら歩く走る喜びが、常に前向きな考えで過ごす日常を支え導いているし、同じように見える道も山も海も海岸も川なども日々違う素顔で出迎え楽しませてくれたり、新たな出合いから夢の実現の後押しをされたり自然から多くの教訓と恵みを頂いています。

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自宅ショップ「風」が手作り商品として送り出している「ドングリのストラップ」。このストラップのかさが歩く道端などに大・小・対のものなど数多く落ちている中から、割れのない物を選んで自然の恵みをいただいています。この他に「クロモジ」・「トチノミ」・「椿の実」・「クルミ」などがあるが自然保護には十分過ぎる程の配慮は忘れずに。持ち帰ったドングリは天日干し。

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手作り作業は常に細心の注意力と根気が必要で、どんな商品でも一個完成する度に自然と支えてくれる人に感謝し送り出します。

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この商品の裏側では、夏の猛暑に加えブナ・ミズナラ・コナラとの「凶作」の周期が重なったことが原因らしく、ツキノワグマの出没による被害が各地で続発している。(ブナは6~7年ごとに、ナラは隔年で豊作と凶作)

先般、当大畑町地域でも市街地に現れたようですが冬眠前の10月から11月に多くの餌を必要としている中で、子育て中の親クマの生きる必死さが伝わってきます。恵みの裏側では環境破壊が進み、そのどちらにも人間が関わっている現実。

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日陰に生える「ホトトギス」は夏から秋まで咲き続ける「ひたむきな健気さ」から

               花言葉は「永遠にあなたのもの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜空を見上げて

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秋の夕暮れは早く、日没と同時に月が昇り津軽海峡の海面を煌々と照らし黄金の道をつくる。

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四季折々の星座を仰ぎ見る楽しさは、星の名前を知る以前に宇宙の神秘にひかれ星座のような美しさに満ち溢れた心やさしい世界が存在することへの想いをめぐらし、月光と星の輝きに包まれて静かな潮騒を聞きながら時の流れに乗り生きている実感をしみじみ味わっています。

人の心と想いは見えないけど、心遣いと想いやりはどんなに小さくても嬉しくて、しかも見える。

   輝く夜空の星の光よ 瞬くあまたの遠い世界よ・・・臨めば不思議な星の世界よ

 

空気のような存在

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今夏の記録的な猛暑の影響で海水温度が高く、陸奥湾の養殖ホタテガイが7割へい死・津軽海峡のイカ不漁・水稲の品質低下・野菜の高騰など市民生活に悪影響を及ぼしています。

今年の里山は例年と比較して足を休めて紅葉を楽しむ状況でもなく、寒暖の差ががない影響でキノコ類に出合うのが2週間程度遅れたが、ここ数日背おい竹篭に満杯に採取(ナラタケ)し皆さんで秋の味覚を楽しんでいます。毒キノコに要注意です。

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森林の効用は気象の緩和・水資源涵養・自然災害防止と軽減・騒音防止・大気浄化・鳥獣保護・風致保全・保健レクレーションの場・教育の場などがあるが、緑の本質は私達人間に精神的・肉体的に働きかけ心の安らぎ感、それに託す夢や希望を持つことで人間性を育成したり、生活の福祉と健康を増進し金銭で評価できない価値の高い働きを持っていると思う。

異常気象等による環境異変が続発しているが、豊かな緑に恵まれた森林を持ち四季折々の顔に接し楽しむことができる私達は幸せである。反面、緑で覆われたありふれた景色で空気のように身の回りにあって当たり前、有り難さに気付かないなど、森林に対する知識は決して豊かとは言いがたい。

空気のような存在の森林は、空気のように大切なことであることを忘れてはならない。背おい竹篭の重さも忘れ暮れ行く秋のホウノキ(朴・厚朴)の落葉道を。

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故郷資源再発見

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今日の社会・経済・環境・福祉等の状況下では行政への過度な依存体質を脱却し、市民自らが疑問の中から知恵を捻り出し創意工夫しながら地域おこしを実践していく覚悟が、活力のある自立社会を目指すことになるのではと思う。

一市民として直接的な関わりでないかも知れないが、故郷資源再発見の一環として「風景・生活実態」のオリジナルフレーム切手を作成し、多くの方々の意見を聞取り地域おこしの参考にしたい。

繋がりの汗を流して一体感のある持続可能な地域づくりのため立ち上がる時期が到来しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋の一日

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秋の夜長に枕元で情報誌に目を通すのが日課となっていますが、山海の恵みとの出合いと授かりに喜びを感じながら動き回る心地よい疲れが眠気を誘う頃、窓越しに見える津軽海峡の夜空を舞台に命を繋ぐ漁り火のスポットライトを浴び、秋雲の変幻自在な演技が幻想的に繰り広げられる。この舞台を無数の星と風が後方支援し、さらに押し寄せる波が作り出す音量が効果的に響くことで盛り上がる光景に魅了されて尻屋岬の灯台も拍手喝采。生かされている実感をかみしめ眠りに入ります。

さわやかな秋晴れの朝を向かえ、南よりに位置を変えて昇る朝日を浴びて一日のスタートです。

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揺れるススキに取り囲まれて天高く澄んだ秋空を見上げて、秋風に乗って移動する雲を見ながら彩りの季節が発する空気をこれでもかと吸い込んだ。

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遥か遠くに恐山の宇曾利湖を見下ろすことができる釜臥山と大尽山が聳え立つ(登りたい衝動に)

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大畑町の市街地の東側に漁港・尻屋崎が見えるが、この方角を10数メートル離れた同じ場所で若い男性が何かを焼き付けるかのように長時間にわたり見入っていた姿が印象的だったせいか、残像が脳裏から中々消えない一日であった。

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高波の恵み

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9月以降、低気圧が下北半島を幾度となく通過する度に津軽海峡の風はすざましい大粒の涙と荒げた大声を引き連れて走り去り又、日頃は子守唄に聞こえる波も二重三重に連なる山から怒涛の音を鳴き散らしながら海岸に押し寄せてくる。こんな光景を初対面の方が目の前にしたら恐怖で一睡も出来ない夜を過ごすことになるだろう。

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低気圧が去った海峡は高波で海底が洗われ、石に根を張る真コンブが剥ぎ取られ潮の流れに乗って漂流する。この真コンブを拾うたくましい光景が地域における秋の風物詩でもあり生活の糧を得る生活実態そのものである。

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長さ3メートル、幅25センチメートルの実の厚い真コンブ。商品化するまでには天候と相談しながらの天日干しと付着した砂落としをして一定の長さに切断した上で市場に出回るし、二枚橋で育った方などへの贈答品としても喜ばれている。根コンブも好評。

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コンブ拾いにいつも見られる馴染みの顔が見えないことが気がかりです。ここにも高齢化の波が押し寄せているもののコンブを通した食の味は体に染み付いていて忘れることが出来ない。これこそが高波がくれた自然の恵みという財産なのでは。

 

 

 

 

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