2010年11月アーカイブ

緩急自在

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政治の混迷・情報の氾濫・少子高齢化そして競争社会に加え、長引く不況の影響を受けて企業は新規採用を絞込んだことで、個人の業務量が急激に増えたことによる過度な責任の重圧や実質労働時間の超過、こんな過酷な日々の結果、日本は世界有数のストレス社会だと言われても仕方がない。

先般、ある情報誌の中にストレスに関するデータが載っていたが、「職場や仕事上での人間関係」・「金銭面」・「家庭環境」がトップ3で、しかも固定されていて特に一日の生活の上でもっとも長い時間を過ごすことになる職場内での相手の想いや気持ち行動に神経をすり減らしているようだ。

このような状況が長引けば惰性から孤立への悪循環で、出口の見えないストレスの蓄積という暗闇の道を歩まねばならない。何か解決策がないものだろうか。

例えば、プロ野球の試合でバッテリーは打者を打ち取るために真向勝負のストレートを基本組み立てとしながらも、いかに緩いボールを巧みに駆使する技術と知恵を持たないとチームも自らの生計も成り立たないことを考えれば、ストレス社会でも自分を見失うことがなければ「緩急自在」な生き方も取り入れることを考える余地があるのでは。

新宿駅からロマンスカーに乗り箱根湯本で娘が用意してくれたホテルで休養です。

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早朝、温泉街を散策後は朝風呂で背筋を伸ばしバイキング朝食の種類に満足してから、旧東海道を路線バスで元箱根港まで。上二子山の紅葉は少し早く、また芦ノ湖の湖面を走る強風もひどく次回に持ち越しです。次回は自分の足で急坂を上り石畳や杉林を見ながら美しさを堪能したいものだ。

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帰りのバスの時間を待つあいだ強風で白波が立つ湖面と津軽海峡のうねりを見比べながらの休憩

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手作りリース

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晩々秋の、この時期にトンボを見かける程の陽気に誘われて、木野部峠でリースを創作するための素材となるミツバアケビ・クズ・ヤマブドウのつるとドングリ拾いに。

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クリスマスリースの由来は葉に殺菌作用と抗菌作用のある常緑樹を玄関に飾り魔除けにした説と、豊作を願って玄関に飾る 日本で言えばしめ縄のような役割があったと言う説があるようです。

妻(自己流)も娘(ローヤルフラワースクール「銀座校」フラワーアレンジメント技能)も、それぞれの想いから手作りリースの創作をしている。自然の中で親子が共通の趣味を通して互いに学習し、楽しく風通しのよい時を過ごす関係は家族の絆を深めるには最適、しかも自宅ショップ「風」に飾られたリースが訪れるお客様に好評で嬉しさが倍増です。

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落ち葉の下を覗いて見ればドングリが発芽し大地に新たな生命の誕生ですが、来るべき北国の厳しい環境に耐えて逞しく生き抜いた強さと美しさを見せてほしいものだ。

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時間差

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太陽光線には温熱作用のある「赤外線」・明るさの「可視光線」・細胞機能を活性化させたり、体の生理活動に様々な関わりを持つ「紫外線」があるが、地上の各地点で受光できるエネルギー密度は緯度・季節・時間帯・天候・地形条件・標高・周囲の環境などにより変動すると言われていて、地球上に到達した太陽光線の1時間当りの総エネルギー量は世界の1年間で消費されるエネルギーに匹敵するとか。

太陽光は人間生活の中で物を乾かし殺菌、穀物などを育て、カメラ・レンズなどの光学機械の発明、発電などに利用されているが、何よりも太陽には人間の生命の基本リズムである「昼と夜」「活動と睡眠」を繰り返し、万物における生命を動かすパワーの源となっている。

早朝の冷気を肌で感じながらも太陽の昇る時間帯は実に待ち遠しいものだ(午前6:37の光景)

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黄金色に染まりつつある津軽海峡(午前6:39の光景)

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津軽海峡の海原が一面黄金色に染まる(午前6:41の光景)

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わずか4分間の「時間差」の光景が織り成す日照ショーに魅了されながら全身にパワーの注入。このショーの前座を演出するのが深紅の夜明け。

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晩秋の声で落葉した広葉樹のかげで、日の目を見なかったミツバアケビが小春日和の太陽光を浴び、小さいながらも鮮やかな色合いで熟し命を繋げている。

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地域に根差した

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時折、休養と資料・情報収集のため出かける大間町で立ち寄った食堂で、大間文芸倶楽部(昭和50年4月)が発行した文芸誌(黒松)に出合った。

郷土史・詩・短歌・川柳・随筆など等の一つ一つから、大間で暮らす人々の思いやりと熱く逞しい生き様が活字を通してひしひしと伝わってきた。帰り際、主人のご好意により多数の総合文誌を借用することができ、時を忘れて活字に込められた深き心に釘付けになった。

よき仲間との和・協力・支援のなかで最北の「地域に根差した」文芸の灯りを黒松の美しさとともに消すことなく発信していただきたいものだ。

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大間町で本物のまちおこしをしている「まちおこしゲリラ・あおぞら組」の活動に「旗振りウエルカム」・「マグロ一筋」・「ノナTシャツ」・「大漁だべさバック」・「町民スター化作戦」・「なぐすなぢゃ 守れ 大間ー函館航路」など地域に根差した活動が多方面に亘り成果を上げている。

活動の根本的精神が「理屈をこねる前にまず動く」  この走り続ける活動が相乗効果を生み人との繋がりや貴重な経験・人材育成など波及効果は地域外にも好影響を与えている。今後も新たな展開が有りそうで止まりそうもない。

この根本的精神に裏打ちされた良き刺激を、地域の実情にあった活動の参考としながらの取り組みが急務な我が故郷。

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残り少ない晩秋の彩りも見納めの時期に。

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健康を害した森

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森の落葉広葉樹が総参加する紅葉は厳しく長い冬を生き延びるための儀式であり、また新たな出合いを誓いあう惜別の時でもある。

太陽の日差しが少し眩しく感じられる時に、晩秋の悲風に身を任せ季節の総仕上げでも表現しているかのように宙を舞う木の葉。

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自然の素晴らしさは個々人が多様に持つ感性や生い立ち価値観などで左右され、何も名が知れ人が集中する場所だけでなくても自身で探し出し、自身の自然を見つけることの方がより楽しく前向きに歩けるのでは。

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倒れる寸前の古木にキツツキが子育てをしたかと思われる巣穴が。何か羽毛らしき白いものが風に揺れているが、春から何度も歩いているが周囲の樹木の枝や葉で見られなかった。(子育てを想像するだけでワクワク)   付近にはカモシカの通り道、冬に備えて十分な食が得られたのか気掛かり。

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春紅葉は比較的安定して美しいのに比べると、秋の紅葉は夏から秋にかけての気候の安定と時期が近づいた時の日中と夜間の温度差が大きくなければ鮮やかな紅葉を楽しむことは出来ない。案の定、今年は猛暑の影響でひときわ存在感を示し人の目を引き、留める「赤」が少ない。森が健康を害したようだ。

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紅葉は当たり年とはずれ年の差が大きいので、歩いて探し出し落ち着いて小さな紅葉を毎年のように楽しみたいものだ。

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日を重ねる毎に冷え込んでゆく大気に日中もストーブの火がゆれ、手袋・襟巻き。・セーター・コートなどで身を包む季節が到来です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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波というとすぐに思い浮かべるのが海岸に打ち寄せるおだやかな波。ところが、一口に波といっても起きる原因によって分類することも可能で風によって起きる波を波浪、地震によって起きる波を津波、船舶などが航行することによって船舶の後方にできる波を引き波と呼び、この他にも月と太陽の引力によって起きる満潮・干潮・大潮・小潮などで表現される潮汐も周期の長いゆっくりとした動きの波である。海はとてつもなく広く、そして深い。その海水は全て同じ温度、同じ密度・濃度・流れではなく不連続層を持つ海面下でも内部波と呼ばれる波があるとか。

大気と水の境界面にできる波のうち目にしやすい波の起因の全てが風にあり、川・湖・海などのごく浅い部分に発生する波を表面波。重力と表面張力で平らになった水面の上を風が吹くと、やがて風が重力と表面張力に打ち勝ちと水面に小さなシワが出来る。これが「さざ波」である。更に風が強くなると、さざ波のシワが大きくなり「風浪」となる。風浪に対して津軽海峡を含めた広い海では「うねり」と呼ばれる波もある。うねりの波をサーファーが利用して波乗りを楽しんでいる。

            

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波は海からの様々なメッセージを私達に日々伝えてくれる。

1、波長の長いうねりが伝わってくれば遠く沖合いに強風が吹いていたことを示し。

2、白く砕ける波は水深を教え。 3.バラバラに砕ける波は複雑な海底地形を暗示するなど。

こうして伝わってきた波は、海岸近くに達すると一気にエネルギーを発散させ岩に体当たりしながら海岸に打ち上げて、その強力エネルギーを消滅させる。

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輸送・旅客船舶の航海、そして沿岸漁業で生計を立てる漁師達も海面の状態から風の強さを知ることで命を守っている。1、鏡のような海面(風速0~0,2m/秒)波高0m 2、うろこのようなさざ波ができるが、波頭に泡がない(風速0,3~1,5m/秒)波高0,1m 3、波の小さいもので長くなる。白波が多くなる(風速5,5~7,9m/秒)波高1,5m・・・・・・・ のように風力にも階級がある。

波は海底地形や大気の息づかいまでも教えてくれるが、そのメッセージを読み感じ取るまでには相当な知識と経験そして勘も必要であると言われている。

負のイメージだけが先行するように思われる波が人間が暮らすうえでの糧や、精神的なよりどころになっていることを忘れてはならない。

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この波から生命と財産を守るため、地域では平成17年に海岸整備要望書(漁港区域)を行政に提出し、青森県による説明会・報告会が終わり、今後は工事・維持管理を含めた意見交換会が地域の方々との間で行われるが、両面と将来を見据えた建設的な意見を期待したいものだ。

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食卓に自然

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食べることは「生きること」の最も基本的な営みの中で、デパート・スーパーなどの食品売り場にはあらゆる種類の食品が並び外食産業も花盛り、国民総グルメ時代などと広告宣伝や情報の洪水で私達の食卓はいかにも豊かになったかのように思われていますが、健康で生きるための「食べること」への配慮の心が本当に培われているのだろうか疑問に思う。

家族そろって食卓を囲む習慣すらうすれ、朝食抜きや偏食の子供達や、テレビを相手に自分の好きな加工食品で一人で夕食をとったり、高齢者が毎日あり合わせのもので寂しく食事といった孤食の時代、一方では忙しさで食材を選び調理する余裕もなく、ただ胃の中にモノを詰め込むだけの人や、晩酌のつまみだけの人、そして食生活の欧米化、ストレスからの過食などにより生活習慣病を誘発する者、ここで初めて食生活の中での栄養バランスの大切さを身をもって痛感する人が少なくないのでは。地産地消の食材で「食卓に自然」を取り戻すことが体だけでなく心の健康にも良好なのでは。そして腹八分を心掛ける。

肌寒さを感じながら晩秋の空を見上げながらの山歩き。

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猛暑の影響で2週間程度遅れて生えているキノコ類も深山まで入るまでもなく近場でナメコを収穫。大根おろしを加えての味噌汁など実に美味しい。

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里道端に倒れた雑木にはムキタケ、炒め物や味噌汁が最高です。

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山ぶどうの実りが終わってから松の香りがするマツフサブドウ、少しクセがあるけど自然の味。

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帰路、道端の斜面に昨年は色ずくこともなかったムラサキシキブの果実が鮮やかな自然色で目を楽しませてくれる。(ムラサキシキブ花言葉:愛され上手・上品・聡明)

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田舎で暮らしている私達は自然が食卓にあがり、目を楽しませ、時間の流れを止めてくれるなど等の恩恵で最高の贅沢をしていることに感謝しなければならない。

 

 

 

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