新たな命が雪の下で春を待ち望んでいますが、相変わらず何処からともなく風の又三郎にも劣らぬ泣き声を聞かせてくれていますが早や立春を過ぎ3月が目の前です。
北国に住む私たちに、冬は人を辛抱強くし「待ちわびる心」に火をつけているかのようです。そんな思いの中で木野部峠を歩きます。
二枚橋バイパス工事も着々と進捗し、平成29年3月25日までの工期をもって二枚橋2号橋の全容が姿をお披露目するようだが、沿線を含めての供用開始まではもう少し時間と予算が必要。
氷柱が下がる左右衛門沢大滝から旧道へ入ったところにある小滝も四季を通して足が向かいそして立ち止まる箇所で、野鳥の鳴き声・樹木草花の息遣い・流れ落ちる水の音の下で息を潜めているイワナを気遣う場所です。
二枚橋バイパス1号橋から、津軽海峡沿いに立並ぶ「ふるさと二枚橋の冬景色」です。このふるさとも平成17年3月の市町村合併以後の10年間で、住民登録人口動態で35%の人口減少が示すとおり少子高齢化のと人口流失等による空家の増加が加速しています。
ふるさとの自立と存亡への不安を抱えながら国道から海岸傾斜地へと、むつ市がジオパーク構想の再申請をするジオサイト「赤岩」。この場所は旧大間鉄道第二トンネルの中間点上から見る赤岩の冬景色で、右側は東通村の尻屋岬・左側は北海道の恵山岬です。
膝まで降り積もった斜面を歩いた汗の水分補給は黒豆茶と一切れのチーズ、樹木に体を預け呼吸を調えながら休憩する時間は、想いが通り過ぎるだけでなく広がりを見せ始める時でもある。歩く
何かと騒がしい鳴き声が聞こえ足早に進めば、40頭前後の日本サルの集団です。人馴れしているのか逃げる気配もなく新芽を食しています。寒くないか・食料は足りているか・今日の寝床は等などの話かけをすれば、良い顔で応対してくれました。
木野部峠の北見台から見る木野部集落の冬景色です。この集落も二枚橋同様にこの10年間での人口減少率は35%もあり、地域存亡への危機の風が吹荒れています。
冬の黒森山を歩きたいね。雪の華に囲まれて山道を踏みしめながら、野ウサギ・カモシカ・野鳥との出合と樹木との語りかけ、雪山を歩く大変さ以上に自らの足で立ち自然界と共に歩ける幸せを感じさせてくれる里山が近くにあることが嬉しい。
何かを期待して積み上げるのでなく、こつこつと小さな事を積み重ねることへの拘りを、いかに情熱をもって取組めるかを肝に銘じてこれからも歩きたいものだ。
人口減少は地域の存続について大きな課題ですが、自分達が生まれ育った場所という以外の自然・景観・食・隣人・歴史・文化そして日々の生活などの資源価値を共有しながら、抱える課題を解決し、伝え続けていく姿勢と行動を大人一人一人が見せることが大切なのでは。
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