地蔵堂「祠」建築

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津軽海峡を臨む海岸段丘の大畑道遺跡(縄文時代後期3,300~4,500年前)と二枚橋遺跡Ⅰ(縄文時代早期9,000年前)が位置する通称アイヌ野の中程を通る「いにしえの道」西側に、完成9年(1798)現世利益と桧山に働く杣夫の安全と、すでに亡くなった人々の冥福を祈願して建立された「地蔵坐像」が鎮座している。

この地蔵様は恐山信仰とむすびついて春秋は諸願成就、夏は死者保養となっているようで代々、地域の心ある方々が周辺の草刈・供物・季節ごとの衣替えをしながら維持管理をしてきたが、昭和(年月日不詳)に建てられた「祠」が強烈な風雨雪で朽ちて数十年、また維持管理を30年間続けてきた方も高齢化で途絶えることを心配しての相談があり、ふるさとが大好き会で協議し地域遺産を後世に引き継ぐことを決議した。

平成30年度定例総会で「祠」建築の予算が承認された(今まで蓄えた自前の予算)、以後、会員のなかに建築技能者・土木施工者がおり作業は順調に進み、平成30年7月22日に「祠」の新築落成式が挙行された(本体:ヒバ・屋根:銅版)

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代々、維持管理に携わった方々に感謝し、その意思と歴史の重みを感じながら小さいながらも心使いが出来たことに会員一同嬉しく思います。また、この新築に当たって協力金を差し伸べてくれた方々には衷心より厚くお礼申し上げます。

 

 

 

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