嘆きの津軽海峡

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地域の大切な風物であった漁火、かって夕日が沈む前に港から連なるように一斉にエンジン音を響かせ漁場へ向かい、夕闇の彼方に市街地を思わせる灯火が揺らぎ朝日が昇る時間帯に帰港し市場が賑い、各家庭の朝食に「いか刺し」が定番であったが今、小売店頭では一匹300円、これでは口に入らないのが現実。

八戸沖では海水温が下がらず「さば」の漁期が単に遅れているのか、それとも魚がいないのか?、操業者・市場・工場・鮮魚店等々の嘆きが聞こえるが、回復するのだろうか

津軽海峡からめっきり数が減った漁船と磯舟、砂の大幅な移動により「こんぶ漁」で天日干しする光景が極端に減り、少々採れても幅広で厚い身の昆布がないし、健康志向で需要の高い「がごめこんぶ」まったく皆無の状況です。

海の恵みを糧として生きる人々、その裏側に自然環境に気遣いをしない人、どれも人間。命を守り繋げることに真摯に向き合うねば。

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